« 安彦 良和: クルドの星 (上) | Main | よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ (2) »

May 23, 2005

野沢 尚: 龍時 01-02 文春文庫

16歳のサッカー少年が単身スペインに渡って活躍、成長する話。

寡聞にしてサッカー小説というものを読んだことがない。
多分にこれまでなかったのだろうと思い込んでいた。
この作品は十分にサッカー小説と言って良い。実際にフィールドでプレーしている感覚が伝わってくるからだ。
ただ、そのためにある程度の専門用語の把握とその言葉から映像を描き出すことを読者に強いていることは同時に欠点でもある。
それでも、サッカーファンと名乗るからには、このくらいの作品を楽しめないとダメだと思う。

途中端折っているところもあるけれど、2001年から2002年のサッカー情勢(チーム名や選手名、置かれている状況)を忠実に背景に織り込んでいるところは、非常に勉強したあとが見て取れる。
それをリアリティと褒めることもできるけれど、どちらかといえば、そうでもしないと舞台設定を描き出すことができなかったと言うことではないだろうか。
それが今のサッカー小説の限界であるのかもしれない。

ちなみに自分のもっとも好きなサッカーマンガは「ORANGE」です。

野沢 尚: 龍時 01-02 文春文庫

|

« 安彦 良和: クルドの星 (上) | Main | よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ (2) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19147/4238421

Listed below are links to weblogs that reference 野沢 尚: 龍時 01-02 文春文庫:

« 安彦 良和: クルドの星 (上) | Main | よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ (2) »