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September 01, 2005

押井 守: TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR

ベイブリッジの爆破事件に端を発し、首都東京を舞台に警察と自衛隊の間で緊張が高まっていくという近未来ポリティカルシミュレーション(?)小説。

正直に言えば、1993年公開のアニメ映画「機動警察パトレイバー2」の監督自らの手によるノベライズ。
とはいえ、当時からロボットアニメの劇場版と呼ぶには主役であるはずのロボット(物語世界ではレイバーと言うのだけれど)をないがしろにしていると話題になっていただけのことはあり、話の中心はあくまで人間。
特に心理戦で展開されるクーデターという設定はあまりに小説的で、ノベライズと言っても十分に緊迫感を持って読むことができる。

その設定も10年以上という年月を経てようやく現実が追いついてきたかのような印象を与える、とても現代的なものとなっている。

そうは言いつつも、読んでいる間、常に映画館、DVDで何度も観た映像が頭に浮かんでいたのは事実であり、本当にそうした映像の記憶がない状態で読んだとして意味の通じる面白い作品であるのかどうかの判断を下すことはできない。
どこまで行っても、それがこの作品の唯一にして最大の欠点と言えるだろう。

押井 守: TOKYO WAR MOBILE POLICE PATLABOR

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