« 星里 もちる: 怪獣の家 | Main | ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 11 »

December 10, 2005

山本 弘: 人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート

2002年放映のTVバラエティ番組に端を発した「アポロは月に行かなかった」とする説を検証、反論している本。
タイトルは副島隆彦著「人類の月面着陸は無かったろう論」を主な反駁対象としているため。

「アポロは月に行かなかった」とする説がまことしやかに流布していることは知っていたが、真っ向から反論している本は初めて見たので、思わず購入。
本書でも述べられているとおり、TVのバラエティ番組だからと相手にしない人たちはまだ良いが、意外な率で信じている人も多く、それは科学に対する無理解によるものとするならば、反論もキチンとされなければならない。

「アポロは月に行かなかった」とする説は、ムーンホークスと呼ばれ、欧米では以前より根強くあるものらしい。本書では、単に一冊の本に難癖を付けるだけでなく、宇宙開発の歴史から、ムーンホークスの成り立ちにまで言及しており、大変ためになる。
基本的にムーンホークスの主張は科学の無理解と無知によるものであり、本書ではそのひとつひとつを分かりやすく、決してでっち上げなどでないことを説明しようとしている。

もっとも、「人類の月面着陸は無かったろう論」に関する部分は、引用を読む限りにおいてはトンデモ本の最たるもので、「~論」とタイトルを付けるのも烏滸がましいほどの思いこみと感情的な発言が収められているだけのようで、単純に面白がるのが正しい楽しみ方だろう。

文中でも述べられているが、こうした科学の無理解に対しては偉そうな人が理屈をこね回すだけのことが多く、却って無理解の方が説得力のある印象を受けてしまうことがある。
当たり前のことほど当たり前と納得させることは難しい。そのことを気付かせてくれる。

「なぜアポロが月に行ったと言えるのか」について自分の知識に少しでも自信がなかったら読んでおくといいだろう。
座談会形式のノリが我慢できない人以外にはお勧めできる本。

山本 弘: 人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート

|

« 星里 もちる: 怪獣の家 | Main | ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 11 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/19147/7556061

Listed below are links to weblogs that reference 山本 弘: 人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート:

» 人類の月面着陸はあったんだ論 [たか@ヒゲ眼鏡の探偵小説趣味(古典派宣言)]
人類の月面着陸はあったんだ論―と学会レポート  を読む。またと学会本です。  少し前に爆笑問題の番組で「アポロは月に行ってない」というのが話題になり、副島隆彦という人が『人類の月面着陸はなかったろう論』という本を出したりして、それらに対する反論本。  副....... [Read More]

Tracked on December 26, 2005 at 03:49 AM

« 星里 もちる: 怪獣の家 | Main | ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 11 »