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March 13, 2006

清原 なつの: 花岡ちゃんの夏休み

1970年代後半に描かれた短編集の文庫化。清原なつの作品の文庫化を進めているハヤカワコミック文庫より。

絵柄はいわゆる当時の少女マンガの典型ではあるけれど、表題作の「花岡ちゃん」は理屈が先に立ち、感情を理性的に分析したりするキャラクター。
その他の作品でも、そんな清原なつのテイストのキャラクターたちの織りなすエピソードが心地よい。

最初に読んで、その絵柄を受け付けない人にはその他の少女マンガとの区別はつかないかもしれない。
けれど、それを受け入れさえすれば、その中の微妙な差異を感じ取ることができるだろう。

そうした感受性は何も女性だけが持ち合わせているのではなく、男性にも少なからずあるものだ。
多分、作者が理系であることを感じ取った同類の士が多かったものと思われ、3割程度が男性からのファンレターであったことがあとがきマンガで披露されている。
自分は世代的には1つ後になるけれど、そんな清原なつのテイストに惹かれた感覚は持ち合わせていると思う。
今も近所の理系大学の近くの書店がコミックの中で清原なつの作品だけは平積みしているのを見るたびに、ここにも同類の士がいるのだな、と感じ入ってしまう。

清原 なつの: 花岡ちゃんの夏休み

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