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May 01, 2006

唯野未歩子 : 「走る家」

微妙な関係を続けている男女のある晩を描いた短編。エソラ vol.3に収録。

幼なじみの男と、男が結婚しても緩い関係を続けている女性の話。
妻が入院しているにも関わらず女性に会いに来た男に対して出た言葉で出だしは始まる。
男とのこれまでの関係、他に付き合っていた年上の男性の言葉などが女性の一人称で語られる。

タイトルの「走る家」は、付き合っていた年上の男性が「男は旅人、女は家」の喩えから主人公の女性を評した表現として出てくる。
その喩え方がしっくり来るかどうかはともかく、前作「三年身籠もる」からすると、文章が洗練された印象を受ける。

感覚的には江國香織の初期の作品を思い起こさせる作風は、今後も継続して書き続けて欲しいと思わせるものがある。

エソラ vol.3

エソラ vol.3

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