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June 27, 2006

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 4

ウィルスにより超人的な力を身に付けた男の話を描いた夢枕獏原作のコミック化第4弾。

複雑な組織間の対立が明らかになり、翻弄されていた主人公、御門周平も自分の意志で行動し始める。
アクションシーンは少なくないが、主人公の活躍はそれほど多くない。
逆にコミカルシーンが多くなり、作品としてメリハリがつくようにはなっている。

それにしても、ただでさえ複雑な人物関係なのだから、冒頭に相関図は入れてほしいところ。
新刊の出る度に1巻から読み返さなければならなくなってしまう。

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 4 (4)

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 4 (4)

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June 26, 2006

安彦良和: 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (2)

Amazonのデータだと作者が矢立肇と表示されてしまう安彦ガンダムの愛蔵版。

第2弾はガルマ編。
単行本がオリジナルストーリーに移っているので、TVシリーズに沿った話は改めて懐かしく感じる。
あの名セリフも痺れるところ。

カラーページの質感も上々。
ただ、少々重すぎるかも。

矢立 肇: 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (2)

矢立 肇: 機動戦士ガンダムTHE ORIGIN (2)

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June 21, 2006

曽田 正人: capeta(カペタ) 11

4輪レーサーを目指す少年の話。

何かと資金が必要となるレースの世界。カペタは奨学制度を利用してレースを続けようと模擬レースに挑む。
驚異的な順応力を見せるカペタだったが、練習を積んできたライバルたちとの差を埋めるのに苦労する。
何とか最終選考まで進んだカペタは富士スピードウェイでのタイムアタックに最後のチャンスを賭ける。

この巻では割とドライビングに集中しており、その周りのエピソードは薄い。
泣けるようなエピソードや手に汗握るレースシーンはないので、物足りない印象も受けるかも知れない。

作品は良い引きのまま終わっているのに、次ページの次回予告の煽りがネタバレになっているのはいかがなものか。

曽田 正人: capeta(カペタ) 11 (11)

曽田 正人: capeta(カペタ) 11 (11)

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June 20, 2006

さそう あきら: 神童

天才的なピアノ奏者である少女と音大を目指す青年の話。文庫版を一気読み。

一浪して音大を目指している和音は、野球を楽しむ少女・うたに出会う。
うたのピアノの実力を知った和音は、うたの紡ぎ出す世界に魅せられる。

ピアニストにとって大事な指を痛めるかも知れない野球とビアの選択、教育熱心で厳しく自己顕示欲の強い母親、音楽大学の受験、担当教授の勢力争い、伝説のピアニストの登場、新しい才能の発見、と音楽ものにお決まりとも言える要素が次々とテンポよく出てくる。

余りのテンポの良さに少々ベタな展開も気にならない。
そのせいでラストに向けての悲しいエピソードもきちんと感動できる。

どうやらこの作品、映画化も決まったらしい。
俳優陣もさることながら、ちゃんとラストまでやってくれるのか不安でもある。

さそう あきら: 神童 (1)

さそう あきら: 神童 (1)


さそう あきら: 神童 (2)

さそう あきら: 神童 (2)


さそう あきら: 神童 (1)

さそう あきら: 神童 (3)

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June 19, 2006

曽田 正人: シャカリキ! (1)

坂を上ることが好きな自転車乗りの少年の話。文庫化の第1巻。

少年チャンピオンの連載も、単行本も、ワイド版も読んでいたので、ストーリーは覚えてしまっているけれど、これを機会にロードレーサーを買ってしまったほど影響を受けた作品なので、文庫版も購入。

坂の街に越してきた少年テルは、買ってもらったばかりの自転車に拘り一人坂に向かい続ける。
中学生になったテルは、ライバルの存在を知り、横浜の名門高校に進学する。
本格的な自転車競技を始めて間もないが、市の公式レースに参加を決める。

何度も読んでいるのに、それでもワクワクしてしまう熱意がこの作品にはある。
高橋留美子がエッセイを寄稿しているのが珍しい。

曽田 正人: シャカリキ! (1)

曽田 正人: シャカリキ! (1)

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June 18, 2006

探偵事務所5” Another Story File 4

川崎の探偵事務所5に所属する5で始まる3桁のナンバーで呼ばれる探偵たちの話。

Another Storyというインターネットで公開されている作品をDVDにまとめた第4弾(観たのは順番間違えて最後)。
File 4には「野良犬(前・後編)」(林海象監督作品)を収録。

若い番号を引き継いだ探偵511(柏原収史)は、刑事から現役警察官の尾行の依頼を受ける。
現役警察官の拳銃がモデルガンになっているようだとの依頼理由に、探偵511は警察官と共に拳銃の行方を追う。

出来としては林海象監督作品だけあって、探偵ものの作品としてきちんとできてはいる。
ただ、それでも尾行対象に接触する探偵や、何のひねりもない犯人や、人情ものの結末には、失望を禁じ得ない。

: 探偵事務所5” Another Story File 4

探偵事務所5” Another Story File 4

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June 12, 2006

カトリーヌあやこ: サッカーおばかさん―ROAD TO ドイツ!

実在のサッカー選手たちをネタに、その関係やエピソードを面白おかしく描いた作品集。

W杯にかこつけていくつもの出版物が書店に並んでいるけれど、これがもっともサッカー選手たちへの愛情を感じられる。
日本代表や世界各国の代表の各選手のキャラクター付けなどは見事というより他ない。
ちょっと浦和レッズ寄りでそれだけの回もあるのだけれど、それはご愛敬。

とはいえ、初出一覧にあるような女性向けの雑誌に連載されていて、どれだけの人が面白がっているのか興味深い。
ネタは一般向けなので、この機会に触れておくことはお勧めしたい。

巻末の描き下ろしは明らかに今回のW杯に合わせたものなのだけれど、日本代表に巻が選出されたところまで入っているのはすごい。まるで雑誌のようだ。
さすがに田中誠の離脱までは間に合わなかったようだけれど。

カトリーヌあやこ: サッカーおばかさん―ROAD TO ドイツ!

カトリーヌあやこ: サッカーおばかさん―ROAD TO ドイツ!

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June 11, 2006

戸田 邦和: 龍時

W杯にかこつけて出てくるかと思ったら案の定出てきた野沢尚の小説のコミック化。

小説を高く評価して泣いたものにとって、コミック化には失望を予想させるものだったけれど、やはり読まずにはいられなかった。

絵柄はリアルではあるのだけれど、その分、頭の中で描いていたキャラクターたちとの違和感は拭えない。
また、サッカーシーンをきちんと描いているだけに、その動きやスピード感に欠ける部分があるのも仕方がないところ。
ただ、キャラクターたちがリアルなのに生々しさに欠けて人形のように感じられるのは不思議。

ストーリーは原作に忠実ではあるのだけれど、何をさておき、長いよ。
2巻同時発売なのに、小説の冒頭部分しか進んでいない。
このペースでは1部を終えるのに10巻くらいかかるぞ。
そこまで読者を惹きつけておくには小説ほどの力はないと思うのだった。

戸田 邦和: 龍時 1 (1)

戸田 邦和: 龍時 1 (1)


戸田 邦和: 龍時 2 (2)

戸田 邦和: 龍時 2 (2)

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June 10, 2006

わかつき めぐみ: ゆきのはなふる

山の主さまたちを描いたリリカルファンタジー短編集。

雑誌に掲載された短編は主さまという不思議な存在たちの色恋沙汰を描いたもの。
現実の存在でこういう話を描こうとすると、生々しすぎるようになってしまったのかなとも思ったりする。
それだけに、こうしたリリカルと形容したいストーリーは貴重。

タイトルにもなっている話は書き下ろしで最も長いというファンには嬉しい構成。
これだけが色恋沙汰とは違ったファンタジー色の濃いストーリーとなっている。
ちょっとSFも入っているような、かわいいだけでなくちょっと泣けたりもするこうした寓話は作者の真骨頂と思っていたりするのだった。

わかつき めぐみ: ゆきのはなふる

わかつき めぐみ: ゆきのはなふる

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