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July 30, 2006

唯野未歩子 : 「夜を通る」

20代半ばの女性3人が共通の知人である男性の死に際し、想いを語り合う話。小説現代8月号収録。

お互いのことは男性を通してのみ知っていた女性3人は通夜の席で出会い、そのまま渋谷の居酒屋で自己紹介しながら夜が更けるに任せ、店が引けた後は夜の道を歩き出す。

文章は3人の中でもっとも地味な印象の女性の一人称で語られる。
モチーフには惹かれるものがあるが、3人の会話の内容は割とあっさりしており、男性に対する想いやエピソードがくどくど語られることはない。
主人公に至っては、死の知らせを聞いた際の虚無感と自分の同居人との対比を語るだけだ。
そうした死んだ男性に対する距離感が心地よいのかもしれないけれど、もう少し深みがあってもよいのかな、とも思う。

小説現代 2006年 08月号 [雑誌]

小説現代 2006年 08月号 [雑誌]

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