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July 23, 2006

砦なき者

ベテランニュースキャスターと報道被害によって恋人を失ったと訴える若者との対決を描いた作品。2004年にテレビ朝日で放映されたTVドラマのDVD化。

青年・八尋(妻夫木聡)は、報道被害によって恋人を失ったと訴える。それはキャスター・長坂(役所広司)が扱った女子高生売春組織の追及コーナーで取り上げた女子高生が自殺したことに対する訴えだった。
長坂は謹慎するが、納得できない女性ディレクター(鈴木京香)は、八尋の過去を探り、その正体を掴もうとする。

報道のあり方を追及するような前半から、後半は報道への訴えから各局番組のコメンテーターを務めるまでになった八尋の正体を追及するサスペンスへと変化していく。
残念ながら煽り文句で"カリスマ青年"とされる八尋についての描写が少なく、いくつかの番組に出演しているだけで、どれだけ支持を受けているのかが分からない。
ラストシーンはサスペンスものとしてはきっちり作られているが、冒頭のマスコミとマスコミに取り上げられるもの、その視聴者の関係についてもっと深く切り込んでもらいたかったように感じる。それがTVドラマの限界ではあるとはしても。

妻夫木聡は単なる二枚目よりは、「ウォーターボーイズ」のようなコミカルな役か、この作品のようなクールな謎めいた役柄があっているように思える。
特典映像もそのような役柄に挑む妻夫木をフィーチャーしており、この作品が遺作となった(多分)原作・脚本の野沢尚が特に推奨しているインタビュー映像が収められている。

: 砦なき者

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