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August 26, 2006

木尾 士目: げんしけん 8

大学のオタク系サークルを描いた作品。

この巻では、自分が表現したもので他人が傷つくことがあること、それを受け入れることが描かれている。
それはやおいの同人誌に過ぎないのだけれど、読み手の多少ではなく、表現することはそういうことがあるのだということを真摯に描いていて好感が持てる。
少々シリアスなそうした話題とオタク同士の恋愛の仕方をうまく絡めているところは飽きさせずに読ませる。

また、後半には表現するもの同士のプライドや反発も描かれているが、前半と共通するのはオタクの自己表現の少なさというか遠慮がちな部分。
そうした自己主張が少ないのは、オタクが少なからず表現者として言葉を含めた自己表現が相手に及ぼす影響を自覚しており、相手にどう思われるのか、傷つけやしないかを常に意識しているからだと気付かせてくれる。

トータルとして非常に質の高い巻。次巻が最終完結になるらしい。

木尾 士目: げんしけん 8 (8)

木尾 士目: げんしけん 8 (8)

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