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August 21, 2006

梶原 一騎: 新巨人の星

完全試合と引き替えに左腕を壊して引退した星飛雄馬がカムバックする新シリーズ文庫版全6巻を一気読み。

「新約『巨人の星』」が話題の昨今、原作者たちがどのように往年の名作を甦らせたのか確かめる意味で一気読み。
同時期のアニメを観ていたので、一通りストーリーは覚えており、記憶が呼び起こされるような感覚があった。

草野球の代打屋で暮らしていた星飛雄馬が長嶋監督の下で最下位に沈んだ巨人の不甲斐なさにカムバックを決意するところから始まる。
代打屋だけではものにならないと見て殺人スライディングを身に付け、さらに右腕投手として復活を果たす。
最後には大リーグボール右一号が登場するものの、基本的にはプロ野球選手の素質と努力、精神状態をうまく描いた作品のように感じられた。

言ってみれば、「巨人の星」が少年マンガならば、「新巨人の星」は青年コミックと言うくらいの違いだろうか。
それでも大リーグボールを登場させなければならなかったのは、自分を含めてアニメを期待していた子供たちが分かりにくいプロ選手の実力よりも分かりやすい魔球を求めた結果だとすれば、志半ばの作品とも言えるかもしれない。

文庫版では各巻で意外な著名人が解説を書いており、「巨人の星」の果たした役割を間接的にではあるけれど感じ取ることができる。

梶原 一騎: 新巨人の星 (1)

梶原 一騎: 新巨人の星 (1)

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