佐々木 倫子: 月館の殺人
沖縄に育ち鉄道嫌いの母親のせいで鉄道に乗らずに育った女子高校生が初めて乗った鉄道で殺人事件に巻き込まれるミステリー。綾辻行人・原作。
母親を亡くし、唯一の肉親である祖父がいると聞いた主人公は、北海道の企画ものの鉄道に乗る。
そこに同乗していたのは筋金入りの鉄道オタクたち。
世間知らずも加わり、見当違いの答えしかできない主人公とのコミュニケーションは熾烈を極める。
そんな中で起きた殺人事件に、推理は一進一退を繰り返す...
さすが、きちんとしたミステリー作家の原作だけに、本格的なミステリーに仕上がっている。
とはいえ、鉄道オタクを絡ませ、一筋縄でいかないキャラクターたちがドタバタを演じるのは、若干じれったさも感じる。
それに、最初に犯人だと感じたキャラクターが犯人だったし。
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