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October 23, 2006

サイゾー10月号別冊『噂の眞相 闘論外伝』岡留安則vs12人の論客

2004年に休刊した雑誌『噂の真相』の元編集者・岡留安則の対談集。

月刊「サイゾー」に連載されていた対談企画に月刊「社会民主」の対談を加えて12人の文化人を論客としてまとめている。

順に、筑紫哲也、魚住昭、田原総一朗、福島瑞穂、田中康夫、天木直人、西山太吉、森巣博、鈴木邦男、上野千鶴子、北村肇、佐高信といった面々は『噂の真相』の読者にはお馴染みで、多少ピークを過ぎた印象もあるけれど、それだけに今何を語るのか興味深いラインナップ。

実際に内容としては、お互いこれまで歩んできた道を振り返り、どれだけ大変なことをしてきたかを懐かしみ、今を憂うという構図。
それ自身はありきたりであり、中味によってはうんざりするような年寄りの説教になってしまうことも珍しくはない。
そこはひと癖もふた癖もある面々だけに、話の中身は面白く、まだまだ現役としての気概を見せている。

そこで感じられるのは、そうした面々の活動が表立って伝わっていないこと、それはとりもなおさず大マスコミにそうした活動を報道しようという方針がないことによる。

実際に対談の中でも、大マスコミの中に自ら調査し特ダネを得ようという野心を持つものがいなくなり、特ダネを掴んでもつぶされるか会社に迷惑をかけるだけと、提灯記事か配信記事しか扱わず、いざ調査しようにも人材もノウハウもなくなっている現状が語られている。

多チャンネルの時代と言われ、TVのチャンネルは増え、情報バラエティ番組は増えているし、新聞は相変わらず全国紙が競っているけれど、そこに載るものの画一化はこれを否めない。ガセネタや誤報と言った過ちもあるだろうけれど、それらも含めた多様性が民主主義の今回であるとするならば、今のメディアのあり方は健全とは言えない。

とするならば、こうしたメディアに載らない情報がどんな形であれ、手元に届く機会が与えられるのは大事なことであり、この本も雑誌の別冊という中途半端な形式ではあるけれど、そうした健全性の拠り所として存在していると考える。

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