新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻・4巻
圧倒的な暴力と力を描いた作品の復刻版、2巻同時発売。
爆弾魔トシと圧倒的な暴力を誇示するモンの2人組と謎の生物ヒグマドンの巻き起こす大量殺戮と、それに向き合う人々の姿を描く。
3巻では秋田・大館を舞台にヒグマドンが街に出現、圧倒的な力を誇示する。
その場に居合わせたトシモンはヒグマドンと相対し、高校生マリアと行動を共にするようになる。
4巻では、ヒグマドンの出現によって対応に追われるマスコミ、自衛隊、政府、そしてトシモンも無視できない警察の姿も多く描かれる。
トシモンはマリアの友人宅に身を潜め、やがて秋田市中心街での銃の乱射を始めながら逃走を図っていく。
正義とは、社会とは、怒りとは、愛とは、を問いかけている巻。
雑誌連載時はまだるっこさを感じていたけれど、まとめて読むとそれぞれの立場からうまく描かれている印象を改めて持った。
醜悪とも言えるマスコミや政府要人たちの行動も、きっちり描かれているからこそリアリティを持って描かれていることが伝わってくるし、残酷な殺戮シーン描写も存在感を持つと言えよう。
次巻、最終巻のはず...
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