新井英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻
圧倒的な暴力と力を描いた作品の復刻版の最終巻。
逃走を図ったトシとモンは、武器も絶え、山中で警察に取り囲まれる。
同行していたマリアは警察の発砲により命を落とす。
その瞬間、そこへ出現したヒグマドンにより、トシは捕まり、モンは行方不明となる。
その後はヒグマドンの変容と共にエピローグともネタバレともつかないエピソードが語られていき、やがて衝撃的な結末を迎える。
大幅加筆とのことだが、残念ながら単行本を持っていないので比較はできない。
雑誌連載時の記憶を呼び起こせば、いくつかのエピソードは丁寧に描かれている気はする。
ただし、衝撃的な結末には変わりはない。
あの結末が、雑誌連載打ち切り時の自暴自棄になったものではなく、一応はきちんと描かれていたことに安心を覚えると共に、その在り方には改めて考えさせられるのであった。
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