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October 03, 2006

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

白血病の恋人を亡くした少年の話。映画も観ておらず、今さらながら初めて読む。

特定されない地方の中学生男女が付き合うようになり、秘密を共有しながら、お互いの理解を深めていく。
しかし、病魔に冒された少女を少年は無理矢理連れ出し、修学旅行先のオーストラリアに連れて行こうとする。

こうまとめて書くと、古典的でどうにも無茶なストーリーではあるのだけれど、前半で少年が祖父の恋い焦がれた相手の墓場を暴くくだりは、後半での死を目の前にした若い男女に恐怖を感じさせたり、行動を起こさせるうまい伏線となっている。
また、少年が基本的に文系であり、何か行動を起こす前に色々と考えたり下調べをするところなどは共感しやすいところとなっているだろう。

映画もTVドラマも見てはいないのだが、あらすじやCMなどのシーンを観ていないわけではない。
その印象だけからすると、意外にも忠実に作られていたかのように原作だけを読んで感じられた。
特に病院から少女を連れ出し空港へ向かう場面などはCMの印象が強く、涙を誘われた。

ちなみに6ページしかない第5章は、後日談のようなもので少年が成長し、新たな恋人を連れて故郷を訪れる様子が描かれている。
それを描くこと自体は悪くないと思うのだが、6ページという分量があまりに少なく、そこへ至るまでの気持ちやけじめと言ったものを十分に伝えられていないように感じられた。

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

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