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October 08, 2006

唯野未歩子 : 「みつめる」

恋人の自慰行為に嫉妬を抱く若い女性の話。小説現代10月号収録。

主人公は恋人に自慰行為をしないように求めるが、それは嫌悪感からではなく空想上の相手には争うこともできないから、それならば現実の女性相手に浮気される方がましと言う。
恋人はその言葉に混乱しながらも、主人公の求めることに応えようとしていく。

この主人公の論理はどこかで観たか読んだかした覚えがあり、決して目新しいものとは感じられなかった。
また、主人公が恋人に自慰行為のネタとして自分の写真を撮って欲しいと求めるくだりから、幼少期の変質者体験をラストに持ってくるのは、あまりに安易な印象を受けた。
折角の主人公独特の論理がトラウマによる嫌悪感に帰結してしまうようでは、ちょっと保守的な感じは否めない。

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