« September 2006 | Main | November 2006 »

October 31, 2006

鶴田 謙二 他: 日本ふるさと沈没

「日本沈没」を題材に21人のコミック作家たちが描いた作品を集めた短編集。

「日本沈没」の作品に沿ったものもあれば、特に関係なく「日本が沈没する」というネタのみで描かれているものもあり、その発想などはバラエティに富んでいる。
傾向としてはナンセンスギャグ系が多いのは人選によるものか。

遠藤浩輝の作品は中でもユニークで、雑誌「リュウ」での続編は先に読んでしまったけれど、それだけの価値はあると感じられた。

鶴田 謙二 他: 日本ふるさと沈没

鶴田 謙二 他: 日本ふるさと沈没

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 30, 2006

新井英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻

圧倒的な暴力と力を描いた作品の復刻版の最終巻。

逃走を図ったトシとモンは、武器も絶え、山中で警察に取り囲まれる。
同行していたマリアは警察の発砲により命を落とす。
その瞬間、そこへ出現したヒグマドンにより、トシは捕まり、モンは行方不明となる。

その後はヒグマドンの変容と共にエピローグともネタバレともつかないエピソードが語られていき、やがて衝撃的な結末を迎える。

大幅加筆とのことだが、残念ながら単行本を持っていないので比較はできない。
雑誌連載時の記憶を呼び起こせば、いくつかのエピソードは丁寧に描かれている気はする。
ただし、衝撃的な結末には変わりはない。
あの結末が、雑誌連載打ち切り時の自暴自棄になったものではなく、一応はきちんと描かれていたことに安心を覚えると共に、その在り方には改めて考えさせられるのであった。

新井英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻

新井英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン5巻

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 26, 2006

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 3

北欧ヴァイキングを描いた作品。

連載誌が変わったことで再発売となっていた作品の待望の新作。
これまでの2巻で重複購入していた分、待ち遠しさはひとしお。

舞台はデンマーク・ヴァイキング艦隊が侵攻していたイングランドの地に移る。
スヴェン王の侵攻によりイングランド王のフランス亡命も果たすが、ロンドン攻略において、ロンドン側に寝返ったトルケルに手こずる。

一度、兵を引いたヴァイキング勢に対し、トルケルの軍勢がロンドンを出てヴァイキングを追う。
その情報をいち早く掴んだアシェラッドは、手柄欲しさにトルケルを単独で待ち受ける。

主人公のトルフィンはトルケルとの1対1に挑んだくらいで、爽快な活躍はまだなし。
もしかすると爽快感はずっとないのかもしれないけれど。

それにしても、帯がいつまでも「『プラネテス』の・・・」というのはいかがなものか。

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 3 (3)

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 3 (3)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 25, 2006

能田 達規: 時間救助隊タイマー3

人命救助を行う少年と少女、ロボットの3人組の話。

3人の武器は3分間だけ時間を戻れるタイムマシーンと、通常の百倍の早さで動けるSSスーツ。
いずれも少年の祖父が開発し、亡くなった後にそれらを受け継いだという少年マンガっぽい設定。
タイムマシーンが鉄道の線路を利用して移動するなど、妙な理論と制約も面白い。

基本は事故の救助だけれど、敵として救助活動をテロ活動と誤解した防衛軍との攻防が始まってしまうのは現代っぽいと言えるかもしれない。

主人公の少年と一緒に活躍する魅力的な隣のお姉さんの正体も含め、面白く読める。

連載時の人気が今ひとつだったのか、この1巻で完結してしまっているのは残念。

能田 達規: 時間救助隊タイマー3

能田 達規: 時間救助隊タイマー3

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 24, 2006

曽田 正人: capeta(カペタ) 12

4輪レーサーを目指す少年の話。

前巻では奨学制度の最終試験レースの模様までだったが、その結果を伝えられるところから、この巻は始まる。

曽田 正人: capeta(カペタ) 12 (12)

曽田 正人: capeta(カペタ) 12 (12)

Continue reading "曽田 正人: capeta(カペタ) 12"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 23, 2006

サイゾー10月号別冊『噂の眞相 闘論外伝』岡留安則vs12人の論客

2004年に休刊した雑誌『噂の真相』の元編集者・岡留安則の対談集。

月刊「サイゾー」に連載されていた対談企画に月刊「社会民主」の対談を加えて12人の文化人を論客としてまとめている。

順に、筑紫哲也、魚住昭、田原総一朗、福島瑞穂、田中康夫、天木直人、西山太吉、森巣博、鈴木邦男、上野千鶴子、北村肇、佐高信といった面々は『噂の真相』の読者にはお馴染みで、多少ピークを過ぎた印象もあるけれど、それだけに今何を語るのか興味深いラインナップ。

Continue reading "サイゾー10月号別冊『噂の眞相 闘論外伝』岡留安則vs12人の論客"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 16, 2006

曽田 正人: シャカリキ! 5 (5)

坂を上ることが好きな自転車乗りの少年の話。文庫化第5弾。

大ケガを乗り越え、坂の町で自主トレに励むテル。
一方、ロードレース界ではハリス・リボルバーがその存在感を見せつけ始めていた。
そんな状態のまま始まった日本最高峰のレース"ツール・ド・おきなわ"。
山岳賞が2回あるコースに燃えるテルだったが、スタート直後の平地で出遅れる。
しかし、山岳コースに入り猛烈な追い上げを見せるテルは、ついにトップグループに追いつく。

本当の戦いの序盤という感じの巻。

曽田 正人: シャカリキ! 5 (5)

曽田 正人: シャカリキ! 5 (5)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 10, 2006

Turn8 ラグナセカの青い空

監督&脚本:マーク・ニール ナレーション:ユアン・マクレガー

2輪レーシング界の最高峰MotoGPのドキュメンタリー。2005年アメリカGPの模様を描く。

Continue reading "Turn8 ラグナセカの青い空"

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 09, 2006

ミニパト(UMD Video)

機動警察パトレイバーのキャラクターが自らの設定の薀蓄を語る作品。2002年頃公開。

全編CGながら割り箸人形風のキャラクターによるアナログ感が特徴的な作品。
こうした表現手法の試みは実験的であるが故に内容が伴わないものも見受けられるが、この作品は単純に面白く観ることができ、実験的な表現方法も気にならなくなっていく。

UMDと言うメディアにしては珍しくメインキングなどの映像特典やオーディオコメンタリーも収録されている。

ミニパト(UMD Video)

ミニパト(UMD Video)

| | Comments (0)

October 08, 2006

唯野未歩子 : 「みつめる」

恋人の自慰行為に嫉妬を抱く若い女性の話。小説現代10月号収録。

主人公は恋人に自慰行為をしないように求めるが、それは嫌悪感からではなく空想上の相手には争うこともできないから、それならば現実の女性相手に浮気される方がましと言う。
恋人はその言葉に混乱しながらも、主人公の求めることに応えようとしていく。

この主人公の論理はどこかで観たか読んだかした覚えがあり、決して目新しいものとは感じられなかった。
また、主人公が恋人に自慰行為のネタとして自分の写真を撮って欲しいと求めるくだりから、幼少期の変質者体験をラストに持ってくるのは、あまりに安易な印象を受けた。
折角の主人公独特の論理がトラウマによる嫌悪感に帰結してしまうようでは、ちょっと保守的な感じは否めない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 07, 2006

榛野なな恵: チムニーズ館の秘密

アガサ・クリスティー原作の推理小説3編をコミカライズした作品。

原作は「チムニーズ館の秘密」「忘れられぬ死」「ゼロ時間へ」の3編。2編はタイトルも変更している。

元々榛野なな恵の作品は英国風な絵柄が持ち味だったので、舞台設定にも良く合っているし、特に違和感は感じられない。
とはいえ、基本的に良い人キャラばかりで、あまり悪人顔の登場人物がいないためサスペンスのスリル感には少々欠けるのは致し方ないところか。

ところで、「Papa told me」はどうしたのだろう?

アガサ・クリスティー: チムニーズ館の秘密

アガサ・クリスティー: チムニーズ館の秘密

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 06, 2006

新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻・4巻

圧倒的な暴力と力を描いた作品の復刻版、2巻同時発売。

爆弾魔トシと圧倒的な暴力を誇示するモンの2人組と謎の生物ヒグマドンの巻き起こす大量殺戮と、それに向き合う人々の姿を描く。

3巻では秋田・大館を舞台にヒグマドンが街に出現、圧倒的な力を誇示する。
その場に居合わせたトシモンはヒグマドンと相対し、高校生マリアと行動を共にするようになる。

4巻では、ヒグマドンの出現によって対応に追われるマスコミ、自衛隊、政府、そしてトシモンも無視できない警察の姿も多く描かれる。
トシモンはマリアの友人宅に身を潜め、やがて秋田市中心街での銃の乱射を始めながら逃走を図っていく。

正義とは、社会とは、怒りとは、愛とは、を問いかけている巻。
雑誌連載時はまだるっこさを感じていたけれど、まとめて読むとそれぞれの立場からうまく描かれている印象を改めて持った。
醜悪とも言えるマスコミや政府要人たちの行動も、きっちり描かれているからこそリアリティを持って描かれていることが伝わってくるし、残酷な殺戮シーン描写も存在感を持つと言えよう。

次巻、最終巻のはず...

新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻

新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 3巻


新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 4巻

新井 英樹: 真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 4巻

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 05, 2006

新選組!! 土方歳三最期の一日

2004年NHK大河ドラマ「新選組!!」の後日談として2006年正月に放映された作品のDVD化。

2004年の本編が近藤勇の死までを描いたので、この続編としては函館(当時の箱舘)まで戦い続けた土方歳三の最期を描いている。
本編とは役者陣の入れ替えも榎本武揚に限られ、回想シーンで試衛館の仲間も登場するなど本編ファンの期待に応える作品になっている。

DVD特典はメイキングとして放映された番組と、京都で行われたトークショーの模様を収録。
土方歳三、そして山本耕史ファンであれば揃えておきたい作品と言えよう。

: 新選組!! 土方歳三最期の一日

新選組!! 土方歳三最期の一日

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 04, 2006

古畑任三郎FINAL DVD-BOX

警部古畑任三郎による推理ドラマ、2006年正月に3夜連続で放映されたスペシャルのDVD化。

第一夜「今、甦る死(vs.藤原竜也/石坂浩二)」は横溝正史ばりの事件。山深い村(でも都内)の名家跡取りを巡る連続殺人。
トリックも暴いた古畑が犯人を追いつめていくが、最後にどんでん返しが待ち受ける珍しい展開の作品。

第二夜「フェアな殺人者(vs.イチロー)」は、メジャーリーガー・イチローが実名で犯人役となって出演していることが注目の作品。
事件としては大して面白くないと思ってしまうのは第一夜に比較すると仕方のないところか。
それでも、イチローの素人にしては達者な演技は見ものと言える。

第三夜「ラスト・ダンス(vs.松嶋菜々子)」は、双子を使ったトリックを松嶋菜々子が一人二役を演じた作品。
トリックは分かりやすいので推理劇としては大したことはないが、古畑作品のラストとなっているため、しっとり落ち着いた雰囲気が特徴。

TVでもほとんど観ていたので、記憶はそれほど鈍ってはいなかった。
DVDの特典は出演者の座談会と、脚本家とディレクターの対談。撮影裏話などを聞けるのは面白いが、当然のごとくゲスト出演者と田村正和の特典への登場はなし。

: 古畑任三郎FINAL DVD-BOX

古畑任三郎FINAL DVD-BOX

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 03, 2006

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

白血病の恋人を亡くした少年の話。映画も観ておらず、今さらながら初めて読む。

特定されない地方の中学生男女が付き合うようになり、秘密を共有しながら、お互いの理解を深めていく。
しかし、病魔に冒された少女を少年は無理矢理連れ出し、修学旅行先のオーストラリアに連れて行こうとする。

こうまとめて書くと、古典的でどうにも無茶なストーリーではあるのだけれど、前半で少年が祖父の恋い焦がれた相手の墓場を暴くくだりは、後半での死を目の前にした若い男女に恐怖を感じさせたり、行動を起こさせるうまい伏線となっている。
また、少年が基本的に文系であり、何か行動を起こす前に色々と考えたり下調べをするところなどは共感しやすいところとなっているだろう。

映画もTVドラマも見てはいないのだが、あらすじやCMなどのシーンを観ていないわけではない。
その印象だけからすると、意外にも忠実に作られていたかのように原作だけを読んで感じられた。
特に病院から少女を連れ出し空港へ向かう場面などはCMの印象が強く、涙を誘われた。

ちなみに6ページしかない第5章は、後日談のようなもので少年が成長し、新たな恋人を連れて故郷を訪れる様子が描かれている。
それを描くこと自体は悪くないと思うのだが、6ページという分量があまりに少なく、そこへ至るまでの気持ちやけじめと言ったものを十分に伝えられていないように感じられた。

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

片山 恭一: 世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫

| | Comments (0)

October 02, 2006

目黒 三吉: 低俗霊DAYDREAM (9)

SM女王様であり都庁嘱託の口寄屋でもある女性の話。

前巻から引き続き集団自殺計画を阻止するために、首謀者ユオの過去を探る。
その記憶や父親の著作などエピソードが交錯し、相変わらず分かりにくい構成。
それでも着々と計画は進行し、計画の一端を掴んだところで以下、次巻。

すでに登場人物を一人一人追うことは諦め、終わったときにまとめて読みたい感じ。

目黒 三吉: 低俗霊DAYDREAM (9)

目黒 三吉: 低俗霊DAYDREAM (9)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 01, 2006

高屋 良樹: 強殖装甲ガイバー (24)

悪の組織クロノスと戦う少年の話。第24弾。

クラウド・ゲートでの戦いで巨人殖装した晶のために、クロノス本部基地に潜入していた巻島は苦戦を強いられるが、基地崩壊から何とか脱出に成功する。
一方、晶は巨人殖装したものの、最終戦闘形態となったカブラールに苦戦する。

巨人殖装の仕組みを解説する回など交えながら、クラウド・ゲートの戦いは都庁を舞台に移してまだ続く。

高屋 良樹: 強殖装甲ガイバー (24)

高屋 良樹: 強殖装甲ガイバー (24)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« September 2006 | Main | November 2006 »