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February 15, 2007

阿曽山大噴火: 裁判狂時代-----喜劇の法廷★傍聴記

著者のライフワークとなっている裁判傍聴に関するエッセイを集めた本。

裁判傍聴の初心者向けに、傍聴までの手続きや公判の順序とその見方について分かりやすく書かれている。
そこでは、裁判のほとんどが行けば見られるように公開されており、その内容も人間味あって面白いものであることが伝わってくる。
なんとなく裁判所が敷居の高いものであるかのような 印象を持つ人が多いだろうが、その要因となっているニュースで報道されるような大きな裁判はまれであり、裁判所は予想以上に開かれたものになっていることも分かる。

裁判傍聴に関して言えば、マスコミでは余程大きな事件でなければ公判を毎回報道することはない。事件当初や犯人逮捕前後では大騒ぎした事件であっても、公判で何が事実として争われているのか追加取材されることはない。
悪魔か鬼かと報道された被疑者は本当にそうした犯人なのか、やむにやまれぬ事情を報道された被疑者も本当にそうした理由で犯罪を犯したのか、実は裁判所で争われている内容が事実であり、それを持って刑罰が決められている。
マスコミが報じないそんな事柄が、実は広く公開されていることに裁判傍聴に惹かれる人の心情にはあるのではないかと思ってみたりもする。

と言うことで、著者が日刊スポーツ紙に連載しているコラムは毎回読んでいるのだが、残念ながら、この本ではそうした傍聴記は決して多くはない。
タイミングを外した事件は面白くないだろうし、被害者や被告の人権に配慮したものかもしれないが、コラムの集大成と思って読むとちょっとがっかりする。

とはいえ、すぐそこに迫っている裁判員制度によって我々国民は否応なく裁判に関わる機会を持つことになる。
法律の知識は必要ないとしても、少なくとも裁判の作法やそこで行われていることについて知っておきたいと思うのであれば、格好のテキストと言えるだろう。

阿曽山大噴火: 裁判狂時代-----喜劇の法廷★傍聴記

阿曽山大噴火: 裁判狂時代-----喜劇の法廷★傍聴記

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