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March 31, 2007

なるしま ゆり: 薄荷廃園の主人と執事。

荒廃した近未来で豪邸に住む謎の少年と、そこに仕える執事の話。

何というか、ギャグとして笑った方がいいんだろうなぁ

なるしま ゆり: 薄荷廃園の主人と執事。

なるしま ゆり: 薄荷廃園の主人と執事。

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March 30, 2007

おかざき 真里: 渋谷区円山町-桜

渋谷区円山町を舞台にした色恋もの2編と中編1編を収めたオムニバス。

教師と生徒の恋愛もの、昔なじみとのゆきずりものと、それなりに出来はよいけれど、円山町でなくてもよいよな、と円山町に住んでいた者からすると思えるのだった。
もちろん、これが今度映画化されるのに合わせた単行本化だとしても、だ。

どちらかといえば、中編「フカミドリ」の方が、作者の持ち味が出せている印象。

おかざき 真里: 渋谷区円山町-桜

おかざき 真里: 渋谷区円山町-桜

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March 29, 2007

山田 芳裕: デカスロン 1

陸上競技のひとつ十種競技に挑む選手の話。文庫化第1巻。

十種競技を始めて間もない風見万吉は、その世間知らずさと並外れた身体能力で初出場の日本選手権で驚くべき成績を上げていく。
そのスコアにライバルたちは過小評価や過大評価をしながらペースを乱されていく。

そもそも十種競技を取り上げた時点で、この作品は半分成功したようなものだ。陸上競技では、本番を最も盛り上げようとしても競技時間は比較的短く、繰り返し行うことはできない。
ところが、十種競技ならば、ひとつの試合で少なくともヤマ場を十個用意できる。
ということで、この1巻もヤマ場は6つも用意されており、十種競技の面白さを十分い堪能できる。

問題は連載時、競技と競技の間がひどくつまらなかったような覚えがあることだ。

山田 芳裕: デカスロン 1 (1)

山田 芳裕: デカスロン 1 (1)

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March 28, 2007

アンフェア DVD-BOX

2006年に放送されたサスペンスドラマのDVD化。初見。

主人公は検挙率No.1で子持ちでバツイチの女性刑事(篠原涼子)。その強引なやり方には同僚から非難されることも。
事件は連続刺殺事件を予告する小説が送られてくるところから始まる。
作家、編集者、その間の男女関係を巡って思惑が錯綜する。
結果、事件は解決したかと思われた瞬間、新たな事件が起きる。
事件は関連しているのか、それとも無関係なのか、誰が被害者で誰が加害者なのか、共犯者が身内にいるのか、思惑は疑心暗鬼となってますます錯綜していく。

一回で事件がひとつ解決されていく形式ではなく、シリーズ通して事件を追っていくのは緊張感を持続していくことが難しいと思われるが、次々とわき起こる謎と事件がそれを奇跡的に維持している。
また、主人公が子持ちのバツイチであることも、親子間の感情のもつれ、元夫婦間の信頼関係など、事件を解決していく上でのサイドストーリー以上の効果を発揮している。

映画化されるというので風邪をひいてしまった機会に一気観。
役者陣がみな怪しく見せているだけあって、芸達者。中では加藤雅也が最初分からないくらいのやれ方が気に入った。
映画版につながっているというスペシャル版も観なければ。

: アンフェア DVD-BOX

アンフェア DVD-BOX

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March 27, 2007

とり みき: 時事ネタ

1996年から10年に渡る出来事を題材としたコミックエッセイ。

出来事をただコミック化しているわけではなく、当たり前のパロディ化でもない。
そこには作者独特のナンセンスな不条理ネタが満載で、ファンにはたまらない。

それぞれの出来事もこの10年にしては、記憶の彼方であるものも少なくなく、ある種の懐かしさを覚えたりする。
それでも、各年6本前後という数は雑誌連載の都合でもあろうが、いかにも少なく、その出来事が起きたときの驚きや高揚感と言ったものに欠けるのは否めない。

とり みき: 時事ネタ

とり みき: 時事ネタ

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March 19, 2007

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

九州から出てきて享楽的に生きる息子と、それを支える母親の話。松尾スズキ脚本、松岡錠司監督作品。

九州の炭坑町で育った主人公は、父親(小林薫)と別れて暮らす母親(若い頃:内田也哉子)に育てられるが、寂れていく町の中で外に出て行くことを早くから決意する。
主人公(大学生以降:オダギリジョー)は東京の大学に進むものの、母親からの仕送りを遊びに使い、1年余計にかかって卒業した後も、借金を重ねていく。
そんな中で祖母の死や母親(中年以降:樹木希林)の病気などを知り、主人公はがむしゃらに働くことを覚え、借金を返し、恋人(松たか子)もでき、いよいよ母親を東京に呼び寄せる。
東京での楽しく穏やかな日々は過ぎ、やがて母親の病は再び体をむしばみ始める。

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March 15, 2007

FREEDOM 2

月面都市に生きる少年たちを描いたアニメーション作品。

カップヌードルのCMに端を発したFREEDOM projectの本編として制作されたもの。
1巻のラストで宇宙から落ちてきた写真を巡って、そこに写っている少女を捜し始めるところから始まる。
その屈託の無さに、写真から地球を想像しない物語世界の常識を垣間見せながら舞台であるEDENの謎に迫っていく。

ラストで月面でのビークルとEDEN管理局とのマシンとの攻防を描いたシーンはサラウンド効果が高く、明確な迫力が感じられる。

映像特典はFREEDOM1のダイジェスト、アポロ計画の歴史。
特に後者はロケット開発の歴史も交え、アカデミックに人類の月面への取り組みを教養番組風にまとめていて、なかなか見応えがある。
次回に続くと言うことなので割と楽しみ。

: FREEDOM 2

FREEDOM 2

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March 14, 2007

さそう あきら: 愛がいそがしい 1

女にだらしない作家の父親と、父親の身の回りの世話をしてきた息子の話。文庫本全3巻を一気読み。

前半はだらしない父親に反発する息子の構図。
父親の新しい恋人である調律師に惹かれていく息子。
その内、同級生のやっている覚醒剤密売組織や調律師の父親である世界的オーケストラの指揮者、そのバックにいるマフィアなどが絡んできて事態は収拾不可能に。

後半は1年後のエピソードとして、おとなしくキャンパスライフを送っている息子が女性3人の間で揺れる、修羅場ではあるけれど前半の殺伐とした雰囲気からすれば牧歌的智言える展開。
そして最期にはほろりとさせる哀しい物語で締めくくられる。

雑誌連載時にも感じた物語中途での変節が如実に感じられた。
それをよく言えば一粒で二度美味しいとなるのかもしれないけれど。

さそう あきら: 愛がいそがしい 1 (1)

さそう あきら: 愛がいそがしい 1 (1)

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March 13, 2007

西村 しのぶ: サード・ガール 5

1980年代中盤、神戸を舞台に背伸びしたい女子中学生と理系大学生とのつきあい模様を描いた作品。20年振りに完全版として復刊した第5巻。

涼と美也さんが社会人となり、夜梨子が高校生となったと思ったら、いつの間にかBFの大沢くんが大学受験の準備というエピソードがあって時間が流れていることを感じさせる巻。

後半は東京出張の涼と、広瀬に再会した美也さんとの心のずれが描かれ、かなり大人のムード。
それでもドロドロせずスタイリッシュなところが心地よい。

西村 しのぶ: サード・ガール 5 (5)

西村 しのぶ: サード・ガール 5 (5)

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March 12, 2007

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 15

宇宙のテロリストを追ってきた捜査官バーディーが地球の少年と一心同体になって敵を追っていく話。

氷川ケミストリィ摘発後、入り組んだ敵対関係の中で千川ツトムはバーディーとしてゴメスと手を組むことを決意する。
まだ正体のつかめないパートナーながら、氷川との対決に飛び込んでいく。

帯で「アニメ化計画始動!!!!!」とあるのと関係があるのかないのか分からないけれど、やたらと濡れ場が多くバイオレンスものの様相を見せ始めている。
とはいえ、アニメ化は一度されているんだけれどなぁ。

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 15 (15)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー 15 (15)

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March 11, 2007

唐沢 俊一: 三丁目の猟奇

昭和30年代の猟奇事件をまとめたコミックエッセイ。

タイトルがパロディとしている「3丁目の夕日」を持ち出すまでもなく、昭和30年代にノスタルジィを感じる日本人は多い。
リアルタイムにその時代を知っている人はもちろん、その時代以降に生まれたものにとっても、どことなく懐かしさを覚える時代として取り上げられることが多くなっている。

この本では、そんな時代に起きた猟奇的な事件を取り上げ、高度成長期の中で犯罪も多様化し、今考えられているようなバリエーションは多く生み出されていることを教えてくれる。
昨今、ちょっと話題の事件が起きると、「これまで類を見ない」とか「変化の激しい現代社会の闇」といったキャプションが付けられるが、何のことはない、オリジナルは何十年も前に起きているのだ。
その意味では、いつの時代もスターだけではなく犯罪もマスコミによって光が当てられ、作り出されていくのだな、と思うのだった。

ちなみにコミック部分はソルボンヌK子。

唐沢 俊一: 三丁目の猟奇

唐沢 俊一: 三丁目の猟奇

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March 10, 2007

唯野未歩子 : 「ぷりん友の会」

年上の男性に想いを寄せる女性二人の話。小説現代3月号収録。

眼科医に想いを寄せて初デートをどうするか思い悩んでいる女性と、同じ職場の上司と毎週木曜日に逢瀬を重ねている女性。
どちらも不倫には至っていないので「ぷりん」友の会。

設定もありきたりだし、男女の間柄も心惹かれるようなものはなし。
逢瀬の描写にしても色っぽさはなく、女性からの視線も割と淡々とした感じ。
それが持ち味と言えば持ち味なのだろうけれど、だとすれば、もう少し題材にひねりが欲しいと思う。

小説現代2007年3月号

小説現代2007年3月号

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March 09, 2007

清水 玲子: 秘密-トップ・シークレット 3

殺人事件の被害者の脳をスキャンすることにより被害者の生前の目撃情報から捜査を行う近未来の警察組織の活躍を描いた作品。

この巻では、大学生が被害に遭う連続殺人と、そこから浮かび上がる5年前の少年少女連続失踪事件。
集められた5年前の事件に関わる大学生たち、そこへ待ち受ける罠。
一方、被害者たちの脳から5年前の事件を割り出し、真実へと近づいていく捜査陣。

サスペンスとサイコスリラーの要素が見事に組み合わさっている作品。
被害者の脳によって過去が見られるという掟破りの設定も、「音は聞こえない」とか「脳が認識しているだけで本当の映像とは限らない」などの理にかなった制限により効果的に使われている。

この設定はまだまだ使えそうだし、いっそのこと色んなストーリーテラーにこの設定を使わせてみてはいかがだろうか。
久し振りの新作だけにそんなことを考えたりした。

清水 玲子: 秘密-トップ・シークレット 3 (3)

清水 玲子: 秘密-トップ・シークレット 3 (3)

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March 08, 2007

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 1

若い研修医の悩みと活躍を描いた作品の移籍に伴う新シリーズ第一弾。

講談社のヤングマガジンで連載の後、しばらく掲載がなく終わったのかと思っていたところへ、小学館のスピリッツでの連載開始には正直驚かされた。
また、連載開始から程なくしての単行本発行は、準備が周到になされていたという意味で改めて驚かされた。

主人公の最期の研修先は泌尿器科。
けれど、話は研修先ではなく、先輩看護婦である赤城の病から臓器移植へと移っていく。
それに合わせるかのように、恋人である看護婦・皆川との関係にも綻びが見え始める。

展開としては、同じ作者による「海猿」に近いものになっている印象。
職場での活躍を期待している向きには難しい展開かもしれない。

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 1 (1)

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 1 (1)

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March 07, 2007

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 5

記憶をなくした男が超人的な能力と共に自らの過去と陰謀に立ち向かっていく話。原作小説のコミック化第5弾。

アクションに次ぐアクションシーンで、コミックの表現力をいかんなく発揮している。
そこへ、薬師丸法山というキャラクターによりうまい具合にアクセントを付けている。

こんな話だったかな、と思い出しつつ、それでも「毒島獣太」のコミカライズよりは何倍もマシだと読み続けるのだった。

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 5 (5)

夢枕 獏: 荒野に獣慟哭す 5 (5)

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March 06, 2007

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 4

北欧バイキングを描いた作品。

舞台はデンマーク・ヴァイキング艦隊が侵攻していたイングランド。
ロンドン攻略において、ロンドン側に寝返ったトルケルから逃げるクヌート王子の逃避行を描く。

体よくクヌート王子の護衛役に就いたアシェラッドは、逃亡ルートにウェールズを選び、山道を越えていく。
その道すがら明かされるアシェラッドの生い立ち。

ますます主人公であるはずのトルフィンの存在感が薄くなっている巻。

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 4 (4)

幸村 誠: ヴィンランド・サガ 4 (4)

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March 05, 2007

三谷 幸喜: むかつく二人

三谷幸喜と清水ミチコがパーソナリティを務めていたラジオ番組でのやりとりを収めた本。

二人がお互い相手の気に入らないところを隠さずにやりとりする様は文字からでも十分に雰囲気が伝わってきて、思わず笑いを誘う。

とはいえ、二人を知らない人には何が何だか分からないかもしれないが、そんな人は手に取らないであろう。

三谷 幸喜: むかつく二人

三谷 幸喜: むかつく二人

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March 04, 2007

島田 雅彦: 溺れる市民

眠りが丘と呼ばれる仮想の町を舞台にした短編集。

ちょっと哀しいファンタジーから、艶っぽい恋愛もの、青臭い青春ものとバラエティに富んでおり、また作者の印象からすると大変読みやすい。

中では「オナニスト一輝の詩」がお気に入り。

島田 雅彦: 溺れる市民

島田 雅彦: 溺れる市民

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