奥瀬 サキ: コックリさんが通る
風の吹き溜まる街を舞台に、精霊の能力を持つ蠱族たちが人の中で繰り広げる伝奇アクション。文庫化全2巻を一気読み。
単行本も読んでいるはずなのに、文庫で一気読みしたら印象が大きく違った。
誰が中心人物で関係がどうなっているのか分からない印象ばかり強かったが、続けて読むと意外にもシンプルで面白い。
超人的な能力を持つ蠱族たちという設定と、新宿を想起させる街のブルセラ・売春といった風俗との組み合わせがゆるい感じでうまく組み合わされている。
文庫版の初出一覧は書かれた時代背景などを確認する上で大事だと考えるが、まったく掲載されていないのは惜しい。
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