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July 13, 2007

能田 達規: オーレ! 3

地方公務員が地元プロサッカーチーム上総オーレのスタッフとして運営に関わっていく話。

2部リーグも残り3節。上総オーレは最下位争いを演じている。最下位になれば自動降格、1つ上でも下部リーグ2位チームとの入れ替え戦。
すでにいずれかの選択肢しかない状況に追い込まれた上総オーレは、何とか最下位脱出、入れ替え戦出場への道を目指す。

アウェイゲームのためにパブリックビューイングを企画し、その手続きも知らずに困惑しながらも、主人公は強引とも思える手法で地元のために盛り上げを図っていく。

そして、最終節。相手は1部リーグ昇格と優勝を賭けた横浜キングス。1部リーグ経験者を多く擁し、39歳のキング"ヤス"が引っ張るチームだ。

その決戦を前に、11月末をもって来季契約の有無を選手たちに通告する。契約の意志がなければ、実質的な首切り。
それでも残りの契約期間をチームのために戦おうとする選手たち。

最終節当日、主人公はスポンサーたちを会場に招待し、命運を賭けた一戦を見せつける。
試合はピッチの中はもちろん、スタッフであるピッチ外の主人公たちも巻きこみながら戦いは進んでいく。

この作品の中の世界はもちろん架空ではあるが、現実の国内プロサッカーを丁寧になぞっている。
それだけに、降格争い、昇格争いを演じたことのあるサッカーチームのサポーターであった人には、その感覚は紙面からリアルに伝わっていることだろう。
正直、ラストの主人公の言葉には何度読んでも涙を禁じ得ない。

これまで国内サッカーをよく知らず、この巻を読んで感動した人がいるなら、同じ感動と同じ悔しさが毎年12月に国内のどこかで本当に行われていると言うことを知って欲しい。
そんなことを思わずにはいられない巻。

能田 達規: オーレ! 3 (3)

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