小山田 いく: ぶるうピーター 3
地方高校の寮生活を巡る青春ものの復刻版。最終巻。
前作「すくらっぷクラブ」に続けて読んでいた頃は、比較して男女の恋愛関係を赤裸々に描いているところが気恥ずかしい想いをしたものだったが、それが思いもかけない展開を見せる最終巻。
何となくそれまでのコミックでの恋愛ものは主人公がカップルになったら別れるとは思わなかったし、相手の女の子は同級生か幼馴染みの年下であることが当たり前で、相手が年上というのはこの作品で初めて読んで少々ショックを受けた覚えがある。
終わり方も予定調和から外れたものになっていて、大団円だけれど後味が悪かった覚えがある。
絵心が芽生えていた頃で、トレーシングペーパーでいくつかの絵を写し描きしていたことと一緒に恥ずかしく思い出した。
ところで、単行本の時にセリフの写植が入れ替わっていたけれど、この復刊版でもまったく同じにページ内でセリフが入れ替わっていた。
せっかくの復刊なのだから直しておいて欲しかった。
帯には続いての復刊作品として「ウッドノート」が挙げられている。こちらも期待。
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