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October 20, 2007

唯野未歩子 : 「17才」

17歳の少女が母親の服装をしてライブハウスに潜り込む様子を描いた短編。小説現代2007年10月号収録。

インディーズロックのアーティストJOYを巡る女たちを異なる作家が毎月綴っていくという特別企画の第3弾として書かれたもの。

芸能事務所を経営するシングルマザーの母親の元で所属タレントをしている菊子は、エキストラとして参加していた撮影所で知り合ったスナオくんと付き合い始め、彼が興味を持っていた80年代の文化・風俗に触れていく。
その時期を謳歌していた母親のことを想い、父親を意識していく中で、その頃に活動していたアーティストJOYのライブが開催されると聞き、高円寺のライブハウスに潜り込む。

彼が興味を持っている80年代の文化・風俗を知るにつれ、今では違和感どころか笑い話にしか感じられない現在の17才の感覚を細かく描き出している。
対象はファッションだったり、雑誌だったり、音楽だったり、セックスの位置付けも含めた男女の恋愛事情だったりする。

80年代を身近に覚えている年代からすれば、それをリアルに感じられない17才の感覚はとても信じられないというのが正直なところで、それは作者のフィクションかもしれないけれど、それが一番印象深く、また読みにくさ、感情移入のしにくさにつながっている。

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