綱本 将也: GIANT KILLING 4
国内プロサッカーリーグの元スター選手が監督となって弱小クラブに戻ってくる話。
前巻からの流れで、リーグ開幕戦で惨敗したチームはその後の試合も敗戦を繰り返す。
次第にチーム内の空気も悪くなってくるところで、監督はサッカーテニスでのゲーム大会を企画、その結果でスタメンを決める。
そうした監督のやり方に反発するDF陣は移籍まで口にするようになるが、GKの口から自分たちのポジショニングの甘さを気付かされる。
その一方、サポーターも勝利に見放されたチームに反発し、バスを取り囲む。
サポーターとの対話も受けて立とうとする監督に、押しとどめるスタッフ。
若いサポーターたちに反発する古きよき時代を知るサポーター。
チームを取り巻く環境を決して選手だけでなく、現実のプロサッカーチームに即した形で描かれており、好感を持てる。
扉の裏には作品の中に登場するプロリーグ1部のチームが日本地図の中に網羅されている。
現実のJクラブチーム名をもじったものがほとんどだが、浦和がレッドスターなのは他の作品でも覚えがあるが、定番になりつつあるようで面白い。
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