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January 01, 2008

福本 伸行: 生存―LifE

かわぐちかいじの画によるヒューマンサスペンスもの。

ガンで余命わずかと知らされた男は、先に亡くした妻と行方不明の娘のこともあり、絶望するが、そこへ娘の遺体が発見されたとの知らせを受ける。

娘は殺害されたものと分かるが、行方不明から日が経っており、時効目前の事件と警察は真剣に捜査をしない。
そこで男は残された命を事件の捜査に賭けようと決意、職も辞する。

娘の遺品、妻の言葉を思い出しながら、娘が行方不明になった日の足取りを追っていく。
そして集めた証拠を前に、時効間近と高をくくっていた警察も徐々に協力を始める。

そして、遂に犯人を追いつめるが、時効の壁が立ちはだかる。
物証は揃ったが、やはり自白は必要として、男は犯人に対峙する。
はたして時効までに自白が引き出せるのか、かわぐちかいじの絵で緊迫のやり取りが描かれる。

大変良くできていて、映像化も期待されるくらいの作品ではあるが、少々疑問の余地が亡いとは言えない。(以下、ネタバレ)

福本 伸行: 生存―LifE (講談社漫画文庫 か 3-26)

福本 伸行: 生存―LifE (講談社漫画文庫 か 3-26)

ラストで解決の鍵となるトランジスタラジオだが、それまで男が娘にプレゼントしたことは描かれてはいる。
ただし、事件現場に娘がそれを持って行っていた描写はなく、遺品として出てきたとも描かれていない。
車のトランクに閉じこめられた時点で、犯人はラジオに気付かなかったのか、また死体を埋める際には気付かなかったのか。

最後のトリックも良くできてはいるだけに、詰めの甘さが気になる。

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