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January 09, 2008

ウェンディー・ノースカット: ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナル

間抜けな行為によって命を落としたり落としかけたりした人たちのエピソードを集めた本。

スタンフォード大学のWebサイトの中に設けられた人気コーナーを独立させたものの書籍化となる。
しばらく前から人気Webサイトの書籍化が相次いでいるが、あまり読んでいない。
それは、多分にWebサイトで読むときの臨場感が面白いのであって、あとからうまく編集されたものでは、そのリアルタイム感が削がれているように思えるからだ。

ただ、海外サイトに関しては話は別だ。
言語の大きな壁もあるし、その国で有名なTV番組やTV出演者に関する笑いは受け止めようがない。
そうした笑いのツボまできちんと解説が入っているような書籍化は意義があると考える。

というわけで、この本にもいくつか脱力系のエピソードが収められている。
多くが人の死にまつわるものなワケだけれど、不謹慎にも笑えるところが絶妙。
翻訳の仕方も雰囲気を損なわず、上手にまとめられている。

また、エピソードの真偽のほどもフォローされている丁寧な作りはアメリカのWebサイトという感じがする。
ただ唯一、受賞者に対する評において、間抜けの遺伝子を後生に引き継がなかった、という言い回しが多く出てくるが、遺伝子と進化について誤解を生みそうな表現であるとは感じた。
もっとも、そうした誤解を踏まえたパロディとしての表現なのだろうけれど。

ちなみに、帯には2007年末に公開された映画「ダーウィン・アワード」の原作本となってはいるが、映画の方はこれらのエピソードをベースにしたドラマ仕立てになっているはず(映画も未見)なので、本書には映画の主人公は登場しない。

さらに「死ぬかと思ったインターナショナル」というサブタイトルにしても、「死ぬかと思った」の著者自らがあとがきに寄せて、本当に死んでいるのだから「死ぬかと思った」ではないし、と指摘しているので注意が必要だ。

ウェンディー・ノースカット: ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナル

ウェンディー・ノースカット: ダーウィン・アワード 死ぬかと思ったインターナショナル

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