曽田 正人: capeta(カペタ) 16
4輪レーサーを目指す少年の話。
新章に入り、カペタはエントリーフォーミュラにデビュー後、最後を3連勝で締めくくったシーズンを終えてのオフが描かれる。
通常であれば、同じエントリーフォーミュラカテゴリーをもう1年過ごし、翌年にひとつ上のクラスであるF3を目指すことになる。
そんな中、行われたF3のセレクションにカペタは「おまけ」で参加する。
一刻も早く上のカテゴリに上がりたいと考えているカペタは儀礼的なセレクションに真剣勝負で挑む。
しかし、それゆえにそこで感じたマシンの違和感を正直に口に出してしまい、マシンを降りることを命じられる。
何とかセレクションに続けて参加できることになったカペタは、繰り返されるセッティングの変更にも対応し、限界も感じながらタイムを刻み始める。
そして明らかとなるカペタの感じた違和感の正体。
若い才能を目の当たりにした大人たち、特におじさん達の描かれ方がなんとも言えない。
はっきりとは描かれないけれど、きっと過去にあったであろう様々な因縁やプライドを捨てて若い才能に賭けたいと願うシーンは涙を禁じ得ない。
そうした大人たちの思惑の中で、カペタはひとつの決断を迫られる。
果たして、というところで次巻。
ちなみにこの巻もモナミの出番はなし。
明らかにおじさんたち向けの巻。
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