能田 達規: 家族戦隊ノック5(KNOCKファイブ)(1)
超人的な力を授けられ、宇宙怪獣と戦う家族の話。
同じ設定で多数の作家が作品を競う企画らしいが、他の作家を作品を見ていないのでどの程度の効果が見られているのかは不明。
単なるヒーローものではなく、家族の話題を織り交ぜている感覚は独特で楽しい。
意外にシリアスな雰囲気で次巻に続く引きもまた良し。
能田 達規: 家族戦隊ノック5(KNOCKファイブ)(1)「HXL ヒーロークロスライン」シリーズ007(マガジンZKC)
超人的な力を授けられ、宇宙怪獣と戦う家族の話。
同じ設定で多数の作家が作品を競う企画らしいが、他の作家を作品を見ていないのでどの程度の効果が見られているのかは不明。
単なるヒーローものではなく、家族の話題を織り交ぜている感覚は独特で楽しい。
意外にシリアスな雰囲気で次巻に続く引きもまた良し。
能田 達規: 家族戦隊ノック5(KNOCKファイブ)(1)「HXL ヒーロークロスライン」シリーズ007(マガジンZKC)
猟奇殺人と多重人格、プロファイルなどをテーマにしたサスペンス。
前巻は過去のエピソードをまとめたものだったが、この巻から新章に突入。帯には最終章ともある。
新しいキャラクターなどは登場せず、これまでのキャラクターが真相を明かしながら、敵対関係を明確にしていく。
アメリカの陰謀論にはちょっと辟易するものもあるけれど、引きとしてはよし。
でも、次巻はやはり1年以上先なのだろうな。
高校のバード・ウォッチング部を描いた作品。1980年代半ばに発表された作品の復刻版完結巻。
この巻では新たなキャラクターも登場。強気な女性キャラクターは先輩にいたが、引退したため出番は減っており、その隙間を埋めるような存在となっている。
いま風に言えば、ツンデレに当たるようなキャラクターは、その意味で意識的に登場させていたのか、と改めて思った。
まぁ、おとなしめのヒロインだけでは話が展開しないということなのだろうけれど。
謎の青い鞄を託された少年が鞄を狙う組織などから逃れたり立ち向かったりしていく話。
同作者が現在連載中の「XENON」に登場する少年の元ストーリーとなるもの。
この巻の中で、そうなった経緯をかなりオブラートに包みながら作者自ら吐露している。
これはこれで興味深いストーリーではあるけれど、どのようなケリの付け方になっているのか気になる。
その次巻は来月発売。この辺も気が利いている。
体をサイボーグにされた少年が巨大軍事組織に立ち向かっていく話。新作の第3弾。
とはいえ、この巻では主人公はほとんど登場しない。
新たに、組織の謎を秘めたとされる"青い鞄"とそれを抱えて世界中をさまよう"奇跡の少年"が登場し、戦いを展開する。
新キャラとしてみれば、さほど唐突な感じは受けないが、この青い鞄と奇跡の少年は同作者の別作品の主人公らしい。
その作品の復刻版?は、この巻と同時刊行。
この辺は気が利いている。
国内プロサッカーリーグの元スター選手が監督となって弱小クラブに戻ってくる話。
前巻からの流れで、有力選手を揃える名古屋との一戦をじっくり描いている。
ブラジル人トリオを擁して個人技を生かした攻撃的サッカーを展開する名古屋に対して、日本人のみのETUは守備を固め、機会を伺う。
監督のやり方に反駁しながらも、ゲームの中では指示に従い期待以上の働きをするベテラン陣。
監督のシンプルな指示に従った守備で守り抜く間に生まれてくる選手からの信頼。
抜擢した若手のゲーム内での成長。
そして結果。
ラストページのホイッスルまで展開されるゲームは緊張感に富み、サッカーのゲーム内で何が起こり、如何にしていわゆる流れというものが変わり、思わぬ結果を生み出すのかが分かりやすく描かれている。
実力では劣ったチームが戦術によって勝るチームに勝利する、まさにGIANT KILLINGの醍醐味を見せてくれる、爽快感に満ちた巻。
著者のモチーフである魔界都市<新宿>シリーズの中で、ナンバーワンガイド外道棒八が活躍する話。
クトゥルー神話を全編に渡って取り上げており、新宿に出没しようとしている邪神クトゥルーと、それを阻止せんとする主人公たちとの戦いを描いている。
クトゥルー神話を知らなくても充分に楽しめるとはとても言えず、抽象的な存在であるだけに描写が少なく、その重要な相手に迫力を感じられない。
好きならば、まぁ、という程度。
文筆業のお父さんと小学生の女の子という父子家庭の話、と書くとかなり印象が違うが。
27巻まで刊行されて以降、連載もされているのかよく分からない状態が続いていたが、新作がまとめられて、けれど28巻ではない形で刊行された。
収められた7編は、いずれもファンにはお馴染みのイギリスっぽい雰囲気のファンタスティックなエピソードばかり。
とても微笑ましいもので、納得の内容となってはいる。
ただ、これまであったような、厳しい現実や偏見、それに抗うような視線はなりを潜めている。
学校生活の中の決して良いことばかりではないエピソードもまったく出て来ない。
お父さんに近しいところでは北原さんも出て来ない。
どちらかと言えば、初めてこの作品に触れる人たち向けなのかもしれない。
それでも、この作品に込められた魅力が十分とは言えないことも指摘しておきたい。
また、紙質が軽くなっていることも気になった。
6人の作家によるアスリートを主人公とした書き下ろしの短編を集めたアンソロジー。
あさのあつこ『ロード』:妻を亡くした元陸上選手の回想。ふたりの出会いが中心でスポーツシーンは少ない。
川島誠『サッカーしてたい』:養護施設に入れられたサッカー好きな双子の兄弟の話。ふたりの独り言が交互に章立てになっているなど独自性も目立ち、試合のシーンもそれなりに緊迫感が感じられる。
川西蘭『風を運ぶ人』:実業団自転車部のジュニアチームに所属する高校生ロードレーサーの話。同作者の作品である『セカンド・ウインド』からのスピンアウト作品となっている。
須藤靖貴『氷傑』:実業団アイスホッケーチームに所属するゴーリーの話。巻きこまれたトラブルと解雇通知から身の振り方を考えるまで。恋人との関係などもう少し深みがあっても良かった。
五十嵐貴久『バトン』:陸上部に所属する女子高校生の話。リレーで出場する高校最後の大会を前に、恋人であるメンバーとの間で起きるトラブルを描く。ストーリーは予定調和でちょっと厳しさのない甘い印象。
小手鞠るい『ガラスの靴を脱いで』:想いを寄せるパートナーとの別れをきっかけに引退を考えたフィギュアスケーターがニューヨーク旅行を通して行く末を探し出す話。自分探しの旅というシチュエーションもさることながら、スポーツシーンがまったく出て来ないのは考えもの。
個人的には川西蘭の作品を目当てに買った本だったが、分量的にも質的にも川西蘭の作品が抜けている印象を受けた。
スポーツの描写は確かだし、レースシーンは緊迫感もあり、それでいて選手のプライベートな出来事も読ませる。
早く『セカンド・ウインド』の続編が読みたくなる。
作者の代表的なモチーフである魔界都市<新宿>を舞台にしたストーリーの中で十六夜京也を主人公とした、もっとも根源となるシリーズの新作。
十六夜京也が主人公のシリーズはジュブナイルとして刊行され、SF的な要素も強く、設定にも期待がかかる。
が、しかし、これまでの敵と比べると、いささか力不足は否めない。
そもそも、タイトルの「騙し屋ジョニー」が敵かどうかも怪しい。
そのために、十六夜京也が引き立っていないのだ。
ラストもうまくまとまってはいるが、ご都合主義とも取れる。
吸血鬼ハンターDシリーズ第19弾。
ゼノ一族が長い眠りから覚め、標的となった村はハンターを雇い抵抗を示す。
村長の娘は「都」から戻る途中でゼノ一族と遭遇、通りかかったDに救われる。
Dを雇おうとする村長の娘だったが、Dの標的は巨大列車を復活させたドラゴ大公だった。
ゼノ一族、村に雇われたハンター、村長の娘、ゆきずりの少年、ドラゴ大公の一味、そしてDと、敵対関係がひとつでなく、複数が入り組んでいるため分かりにくいことこの上ない。
特に物語の後半、巨大列車の中に入ってからは、前半のキャラクターがしばらく出て来ないなど、別の物語になっているようで、登場人物を追って行きにくい。
残りページが少なくなっても、いつまでも終わりそうにないストーリーは続刊を予感させたが、一応の完結。
そのあっけなさもオチとしては弱い印象を受ける。
マケドニアの王の子に生まれ、地中海沿岸からペルシヤ、インド近くまで戦いを進めたアレクサンドロスの生涯を描いた作品。
一般にはアレキサンダー大王という名前で知られたアレクサンドロスの戦いの歩みはさほど知られていないような印象がある。
その東方遠征の軌跡も地図を交えて分かりやすく描かれており、その偉業のほどがうかがい知れる。
また、安彦良和作品に共通した、ただの英雄像ではなく人間味のある人物像の描写はこの作品でも秀逸。
側近のひとりであるリュシマコスの回顧の形で描かれた、アレクサンドロス像は人間として魅力的でありながらも、その欲望や野望と言った人間としての弱さも垣間見せている。
一冊にまとめるには濃すぎる内容ではありながら、物足りなさや違和感もなく、アレクサンドロスの功績を把握するには効率の良い本。
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