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May 29, 2008

劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」Blu-ray Disc

男女の想いの距離を描いた三つの連作をまとめた新海誠監督作品のBlu-ray Disc版。

DVDは既に買っており、感想も書いているので内容は割愛。

そのため、どうしても両者の違いが気になってしまう。

画質は当たり前だけれどBlu-rayの方が圧倒的に優れている。
DVDでも充分に美しいと感じたけれど、Blu-rayでは花びらの一枚一枚や顔の影が何色かに塗り分けられているのもよく分かる。
また、そうした人物たちが描かれている線の手書きゆえの揺れのようなものまで見える。
多分、そうした揺れのようなものが画面全体から伝わってくることで味わい深さや雰囲気が感じられるのだろう。
そこがCGを多用した単なる精密画とは異なる部分だったのだと気付かせてくれる。

高画質の意味や効果を疑問視する向きは相変わらず多いけれど、それでも高画質ゆえの気持ちよさというものは改めて感じられる。

なお、映像特典は予告と主題歌のPVのみ。制作に関わるコメンタリーなどが満載だった3枚組DVDには比べるまでもないが、それでも満足度は決して低くはない。

: 劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」Blu-ray Disc

劇場アニメーション 「秒速5センチメートル」Blu-ray Disc

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May 28, 2008

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.10

公立高校の新設野球部の話。

西浦高校の一年生野球部の面々が夏の甲子園を目指す全国高等学校野球選手権埼玉大会に挑む二戦目。
相手チームは注目の強打者を除いて格下と見て、様々な戦術を試しながら、狙い通りに試合を進めていく。

監督の狙い、個々の選手の想いなどが丹念に描かれているのは変わりなく、今回は特に相手チームにも魅力的なキャラクターを置いて、深みを出している。

ところで奥付を見ると連載掲載時期が一昨年となっているが、あまりに遅くはないか?

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.10 (10) (アフタヌーンKC)

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.10 (10) (アフタヌーンKC)

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May 27, 2008

能田 達規: 家族戦隊ノック5 2

超人的な力を授けられ、宇宙怪獣と戦う家族の話。 完結編。

超人的な力を授かったわけ、授けてくれた者の正体、戦う相手である宇宙怪獣の正体など、なごやかな絵柄でほのぼのしたストーリーが展開される一方で、本格的なSF色を醸し出している。

同じ設定で多数の作家が作品を競う企画がベースとなっているためかもしれないが、結末も少し哀しい展開ながら気持ちよいものとなっている。

能田 達規: 家族戦隊ノック5 2 (2) (マガジンZコミックス)

能田 達規: 家族戦隊ノック5 2 (2) (マガジンZコミックス)

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May 26, 2008

神崎 将臣: XENONブルーバック 2

謎の青い鞄を託された少年が鞄を狙う組織などから逃れたり立ち向かったりしていく話。

大人の事情で単行本化されていなかった111ページも収録していると帯にはある。

謎の少女とともに明らかになっていく鞄を巡る巨大な組織の影、そして戦い。
盛り上がってきたところで物語は未完のまま終了。

一応、作者が考えるその後の物語が文章の形で収められており、同作者が現在連載中の「XENON」へとつながるようになっている。
その後の物語が新たに描かれていなかったのは残念だが、その未完成部分だけで、単行本2巻分くらいはありそうだから、致し方ないか。

神崎 将臣: XENONブルーバック 2 (2) (リュウコミックス)

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May 25, 2008

相棒

警視庁のお荷物コンビが大活躍する話。和泉聖治監督作品。

人気ドラマシリーズからの映画化。映画で初めて観る人にも分かりやすいように、二人の置かれた立場は冒頭できちんと説明しており、出てくるキャラクターも厳選し、分かりにくい印象は少ない。

まったく別の事件と思われていたものがひとつの糸で結びついていき、そこに隠された大きな計画を阻止せんと奔走する警察の面々。
推理サスペンスの王道といえる展開は飽きさせることなく、アクションもドンパチをまったく出さずに緊迫感を与えるもので好感が持てる。

難を言えば、事件が解決してからが長いか。
ラストももう少し工夫というかひとひねりがあっても良かったかと。

~5月24日・丸の内TOEIにて~

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May 24, 2008

春よこい

逃亡犯である男を想う妻と子の話。三枝健起監督作品。試写会にて鑑賞。

借金取りに商売道具の釣り船を奪われそうになり、もみ合う中で相手を殺めてしまった男(時任三郎)がそのまま逃亡してから4年が経ち、妻(工藤夕貴)は周りの目を気にしながらも市場で働き、古い船で釣り船を営んでいる。

学校でいじめられている息子(小清水一揮)の担任(吹石一恵)から話を聞いた地元新聞社の記者である兄(西島秀俊)は、男を追い続ける刑事(宇崎竜童)や二人に接近し、ひとつの記事をしたためる。
その記事は、人々の記憶を呼び起こし、親子に思わぬ波紋を拡げていく。

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May 22, 2008

島田 雅彦: 不惑の手習い

40歳を過ぎた小説家である筆者が、各界の一流どころに師事する模様を描いたエッセイ。

師事するのは、二胡、書道、カクテル、礼法、フィギュア、トランポリンなど20種類。

手習いとは言っても、40歳を過ぎているため道を究めるのではなく、格好だけ付けばよい。さらに言えば、ちょっとそれらしくしてもてるネタになればよいと言う割り切り方が気持ちよい。

それでも、短い時間の体験を描いた、やはり短い文章の中で、その道の奥深さや面白さが見事に伝わってくるのはさすが。

不惑を目の前にすると、こうした手習いも面白いなと思いつつ、けれどこの本の一流どころはいずれも直弟子は取らないという。
それがとても羨ましかったりする。

島田 雅彦: 不惑の手習い

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May 21, 2008

夢枕 獏: 遥かなる巨神―夢枕獏最初期幻想SF傑作集

夢枕獏の初期短編集。

SFありファンタジーありアクションありと、ジャンルはバラエティに富んでおり、今に至る力強い筆致というものが既に感じられる。

一度は読んだ作品ばかりのはずなのに、新鮮に感じるのは作品の力か自らの記憶力のなさか。

夢枕 獏: 遥かなる巨神―夢枕獏最初期幻想SF傑作集 (創元SF文庫 ゆ 1-1)

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May 13, 2008

やさぐれぱんだ 金盤

パンダと青年の会話による不条理ショートコント劇集。

白盤、黒盤が好評だったと言うことで作られた第二弾。

不条理ネタとして第一弾よりエスカレートしているのはもちろんだが、その分、初めて観る人には辛いだろう。
これを見る前に白盤、黒盤は見ておくことを強くお勧めしたい。

: やさぐれぱんだ 金盤

やさぐれぱんだ 金盤

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May 12, 2008

久世 番子: 番線―本にまつわるエトセトラ

本好きの作者による本好きな人向けの本にまつわるコミックエッセイ。

テーマも本好きな人にまつわる話、保管方法から教科書ネタまで幅広く、業界内の取材ネタとして校正や字引作りなども取り上げていて興味深い。

本好きを自認する人にはオススメしたい本。コミックであることを厭わなければ。

久世 番子: 番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)

久世 番子: 番線―本にまつわるエトセトラ (UNPOCO ESSAY COMICS)

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May 11, 2008

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー

プロ棋士への夢を絶たれ、賭け将棋で生きる"真剣師"として生きていこうとする青年の話。1巻から最新7巻までを一気読み。

すべてを将棋に賭けて少年時代を送ってきた少年の挫折感、将棋を単なるゲームではなく頭脳スポーツとして肉体的にもタフな競技であることがよく伝わってくる。

同作者の「谷仮面」「エアマスター」は雑誌連載で読んでいたので、キャラクターの性格付けや話が大きくなっていく展開の仕方には違和感なく入り込めた。
ただ、初めての人には若干とっつきにくいかもしれない。

夢枕獏がこれから描きたい作品として真剣師の物語を挙げていたが、それを思い起こさせるような雰囲気は持っている。
ただ、その素材をすべて生かし切っているかと言えば、まだ足りないような気がしないでもない。

ちなみに実写ドラマ化されるようだけれど、巨乳メイド服のみがフィーチャーされているようで、勘弁して欲しい。

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

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May 10, 2008

夢路 行: あの山越えて 12

実家近くで農業をしたいという夫に付き合い田舎暮らしを始めた女性教師の話の第12弾。

この巻では久々に、都会で暮らすもの、暮らそうとするものと、農業を生業にするもの、田舎暮らしを良しとするものとの意識の違いを主題にしたエピソードが描かれている。

まったくの悪人は登場しないだけに、その意思の不疎通はとても哀しさを感じ、またそれを乗り越えていこうとする人たちの意識は涙を誘う。

夢路 行: あの山越えて 12 (12) (秋田レディースコミックスセレクション)

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May 09, 2008

夢枕 獏: 狗ハンティング 3

人口生命体"狗"と"念呪者"の戦いを描いた作品。夢枕獏原作、野口賢作画によるコミック。

前巻から続く戦いの中で"念呪者"の一員である主人公と、相手となる"狗"の関係が明らかになっていく。

その種明かし自体は、割とありがちで驚くほどのものではない。

いまひとつ締まらない印象のラストだけれど、これで完結ということなのかな?

夢枕 獏: 狗ハンティング 3 (3) (ジャンプコミックスデラックス)

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May 08, 2008

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版

気弱な少年がヒト型戦闘体エヴァンゲリオンに乗り込み、謎の存在である人類の脅威・使徒と戦う話。1995年に放映されたアニメーションのRebuildとして新たに制作された2007年公開作品。初見。

登場人物は変わらず、設定もほぼ変わらないということで、どうしても元の作品との違いばかりに気持ちが向かってしまう。
とはいえ、記憶に残っている映像との比較のため、冒頭は何も変わっていないかのように感じられる。

やがて、それなりに書き込まれたキャラクターの表情、CGによって作り込まれた使徒など、徐々に変更点に気付かされる。
また、まったく記憶にないシーンや、元の作品では終盤にしか出て来なかった謎の存在が当たり前に登場するを目の当たりにするに至って、これがRebuildという意味か、と知ることとなる。

画面は全編に紗がかかったようなフィルターがかけられているようで、暗めの部分が見づらい。
特に戦闘シーンが夜の場面が多いため、細かな書き込みが視認しづらくなっている。
これが映画公開時のクオリティなのかどうかは、スクリーンで見ていないため不明だが。

二枚組のもう一枚には庵野監督による字幕挿入バージョンの本編に加え、予告編とメイキングが収録されている。
メイキングは下手な説明はなく、原画やCGのフレームを重ねていく様をBGMのみで見せるという珍しい演出。BGMも2パターンあり、ラヴェルのボレロバージョンは秀逸な出来となっている。

なんにせよ、全4部作と告知されているため、次回作を見ないと何とも言えない部分は少なくなく、その期待を抱かせるだけの引きは見せている。

: ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版

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May 07, 2008

やさぐれぱんだ 黒盤

パンダと青年の会話による不条理ショートコント劇集。

同時に購入した白盤と比べると、今ひとつ。

青年の言葉をパンダが勝手に解釈して、その意志不疎通を笑うというパターンがいくつかあるが、いずれも大笑いできるほどではなく。

コントの合間の「パンダクロニクル」の方が侘びしくて面白かった。

一番笑えたのは映像特典の監督・堀部圭亮、主演の堺雅人、声の出演・生瀬勝久のチープな対談。

: やさぐれぱんだ 黒盤

やさぐれぱんだ 黒盤

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May 06, 2008

冬目 景: ハツカネズミの時間 4

隔離された学校で生活する少年少女たちの話。完結編。

外部から来た少女の存在により、学校に疑問を持った少年少女たちは脱走を図るが、紆余曲折を経て連れ戻される。

謎の存在だった大人たちの思惑や製薬会社の陰謀、後継争いの話がメインとなり、子供たちの話はあまり中心となっていない。

大人たちに翻弄される子供たちという主題は保っているものの、これで完結とすれば、爽快感に欠ける。

冬目 景: ハツカネズミの時間 4 (4) (アフタヌーンKC)

冬目 景: ハツカネズミの時間 4 (4) (アフタヌーンKC)

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May 05, 2008

樹 なつみ: ヴァムピール 1

事故で1分間心臓が止まったことで見えないものが見えるようになった少年の話。

雑誌広告の煽り文句で面白そうかと思ったが、途中でタイトルの意味が分かってからは今ひとつ。

こちら側と向こう側の存在の橋渡しや、この世に想いを残したものの未練の真相を暴いていくなど、まぁ、今までどこかで読んだことがあるような印象は否めない。

樹 なつみ: ヴァムピール 1 (1) (アフタヌーンKC)

樹 なつみ: ヴァムピール 1 (1) (アフタヌーンKC)

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