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December 04, 2008

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

明治初期、嘉納治五郎が講道館柔道を興していく様を描いた作品。

この巻では嘉納治五郎が興した講道館柔道と古流柔術との戦いとなった警視庁武術大会の模様に大きく頁が割かれている。
その描写はあたかも現代の総合格闘技のようで、同じ作者の作品である「餓狼伝」など一連の格闘小説と同様の面白さを醸し出している。

この大会により、講道館柔道は経験のない人間も学んで人を倒すことの出来る理論で構築された武術であることを認識され、奥義として隠すわけでもなく、良い技術があれば他流派とも積極的に交わり技を取り込んでいく姿勢に、他流派は脅威を感じ始める。

そうした講道館柔道の前に唐手の使い手が現れ、武田惣角との因縁らしきものを暗示して次巻。

ここまでで気付いたが、この作者お得意の長めのあとがきがこのシリーズには見当たらない。

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

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