« November 2008 | Main | January 2009 »

December 06, 2008

吾妻 ひでお: うつうつひでお日記 その後

元アル中で失踪経験もあるベテランマンガ家の日々の過ごし方を描いたエッセイコミック。

とはいえ、形式はさらに進化(?)し、ただの短い文章の日記に、ところどころ挿絵が入っているというもの。
書籍かコミックかと言えば、書籍に近いだろう。

内容は取り立てて述べるほどのものはなく。ただ、自分が本屋で気になったタイトルの本をたくさん読んで○△を付けてくれているので参考にはなる。

吾妻 ひでお: うつうつひでお日記 その後

吾妻 ひでお: うつうつひでお日記 その後

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 05, 2008

桑田 乃梨子: 888 スリーエイト 4

やる気のない探偵事務所の話。

甘やかされて育ち苦労を知らない所長、有能だけれど犬好きで犬との時間を最優先に考える所員、仕事がないことに不満を言いながら馴染んでいる事務員の3人組が巻き起こすスチャラカな日常を描く。

この巻では、見えないものを感じ取る犬の小林くんが大きくクローズアップされている。
まったりした感じは相変わらず。

桑田 乃梨子: 888 スリーエイト 4 (4) (バーズコミックス ガールズコレクション)

桑田 乃梨子: 888 スリーエイト 4 (4) (バーズコミックス ガールズコレクション)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 04, 2008

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

明治初期、嘉納治五郎が講道館柔道を興していく様を描いた作品。

この巻では嘉納治五郎が興した講道館柔道と古流柔術との戦いとなった警視庁武術大会の模様に大きく頁が割かれている。
その描写はあたかも現代の総合格闘技のようで、同じ作者の作品である「餓狼伝」など一連の格闘小説と同様の面白さを醸し出している。

この大会により、講道館柔道は経験のない人間も学んで人を倒すことの出来る理論で構築された武術であることを認識され、奥義として隠すわけでもなく、良い技術があれば他流派とも積極的に交わり技を取り込んでいく姿勢に、他流派は脅威を感じ始める。

そうした講道館柔道の前に唐手の使い手が現れ、武田惣角との因縁らしきものを暗示して次巻。

ここまでで気付いたが、この作者お得意の長めのあとがきがこのシリーズには見当たらない。

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

夢枕 獏: 東天の獅子〈第3巻〉天の巻・嘉納流柔術

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 03, 2008

栗原 美和子: 太郎が恋をする頃までには…

元テレビキャスターの女性新聞記者が、被差別部落出身の猿回し芸人との出会いを通じて、本当の恋愛と現実に向き合っていく話。

作品は、主人公である女性新聞記者の私小説という形式で描かれている。

40歳を過ぎるまで仕事に熱中しテレビキャスターという華やかな世界に生きてきたが、番組は若手に交代する形で追われ、それでもプライドを持って仕事がしたいと系列の新聞社に希望して異動し、企画ページを担当している主人公は、自ら提案した企画の最初のインタビュー対象として、20歳代にヒット曲も出したことのある40歳代半ばの猿回し芸人と出会う。
父親と共に廃れていた猿回しという芸能を復活させ、劇団の社長でもある彼は、自分が出会ってきた男性の誰とも異なり、どちらかと言えば苦手で避けるようなタイプだったが、強引とも思える誘いに徐々に惹かれていく。

こうして作品は、40代女性を主人公とした恋愛小説といった体裁を取っていく。
ただ、多くの読者はこの作品の作者がフジテレビのドラマプロデューサーという華やかな職業と経歴を持ち、猿回し芸人の村崎太郎と40過ぎで結婚し、周囲を、特に業界筋を驚かせ、芸能ニュースの対象となったことを知っている。
そもそも、この本のカバー写真は本人たちの婚礼写真となっている。
それゆえ、主人公は作者を置き換えたものとしか思えず、主人公の私小説となってはいるが、作者自身の私小説であるとしか読めない。

そのつもりで読み進めているため、主人公が彼に出生について打ち明けられたシーンなどは異様な迫力を伴って伝わってくる。
それまで彼に惹かれていく過程が今ひとつはっきりせず、甘ったるい調子の恋愛ものは、一気にシビアな私小説ものと変貌を遂げる。
知っているつもりだった部落差別、それも納得ずくでの恋愛、そして思い知ることとなる現在まで続くその差別意識と実状がリアルに描かれる。

この作者の結婚が芸能ニュースになった割には、この本がほとんどテレビなどで取り上げられず、通常のタレント本のように本人が出てきて紹介するようなこともまったくないことも、ある意味で差別が歴然と残っていることを表したものと合点がいく。

しかし、ラストで読み手はこの作品がやはり主人公の私小説であり、作者の私小説ではないことを暗示させられる。
そのことは何を意味しているのか、はっきりと知りたくはないが、何となく気まずさが残ったのも確か。

また、被差別部落の成り立ちについて、江戸時代の施政者によって設定されたとする通説がそのまま使われているが、これは古い説であり、いまの定説ではさらに古い時代からそうした被差別集団が形成されていたということらしい。
自分も最近になって知ったので、自省も込めてここに記す。

栗原 美和子: 太郎が恋をする頃までには…

栗原 美和子: 太郎が恋をする頃までには…

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 02, 2008

とり・みき: 冷食捜査官 1

食の安全を追求した結果、合成食品のみが許されるようになった未来の姿を描いた作品。

食品偽装が話題になる中、社会派作品かと思いきや、合成食品のみとなった世界で天然素材は貴重品となり密かに残された冷凍食品がブラックマーケットに流れているという設定の上で、数々のギャグが展開される、基本的にはギャグマンガ。

覚醒剤やら裏ビデオなどブラックマーケットで流通されているものを冷凍食品に置き換えてのギャグはうまくできている。
これを笑うに笑えないとすれば、そうなってきた世の中のせいかと思う。

とり・みき: 冷食捜査官 1 (1) (モーニングKC)

とり・みき: 冷食捜査官 1 (1) (モーニングKC)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 01, 2008

綱本 将也: GIANT KILLING 8

国内プロサッカーリーグの元スター選手が監督となって弱小クラブに戻ってくる話。

この巻では首位を走る攻撃的チーム、大阪ガンナーズとの戦いをじっくり描いている。
大阪の攻撃を支える隠れた軸となる選手、それに対するETUの守備戦術、そしてフォワードの役割とは。

前半2点取られてハーフタイム、後半の巻き返しはあるのか、その巻き返しはどこから生まれるのか。
期待を持たせて次巻。

綱本 将也: GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)

綱本 将也: GIANT KILLING 8 (8) (モーニングKC)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« November 2008 | Main | January 2009 »