よしなが ふみ: 大奥 第4巻
男女が逆転した江戸時代の有様を江戸城の大奥を通して描いた作品。
2巻から引き続き、家光の時代、女将軍、女大名が公然のものとなり、社会が形成されていく様を描く。
有功がお万の方となり、家光が逝去、その娘家綱が4代将軍となるも、ここはあっさりすぎ、有功も大奥を去る。
後半は家光の世となり、奔放な性格が存分に描かれ、京より来た男、右衛門佐がのし上がっていくまでが描かれる。
この辺の大奥内での権力争いは、男たちの争いに変わっているわけだが、それだけに違和感がなく、それでいて滑稽なものとなっている。
女のままでは生々しい感じがするのだろうか。
だとすれば、まさにBLの成り立ちの感覚に通じるものがあるような気がする。
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