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June 10, 2009

夢枕 獏: キマイラ 8 群狼変・昇月変

その体の中に異形のものを飼っていることを感じ始める少年の話。2000年、2002年に文庫で刊行され、2002年の単行本化を経て、新書版となって刊行された第八巻。

この巻でも巻頭には多くの主な登場人物の紹介が長々と載っているが、これら主要人物はほとんど登場しない。大鳳吼も久鬼麗一も、キマイラすら出てはこない。

久鬼玄造が九十九三蔵、吐月、宇名月典善、菊地良二に語って聞かせるエピソードが全編に渡って描かれている。
若かりし日の久鬼玄造が梶井知次郎と出会い、馬垣勘九郎という中国武術をたしなむ老人を紹介され、本と包みを託され、馬垣の死に際し、梶井とともに託された能海寛の『西域日記』、橘瑞超の『辺境覚書』という未発表の日記を読み進めるという形式でエピソードは進む。

瑞超のエピソードの中に若き馬垣勘九郎が登場し、盗賊の頭である王洪宝との争いの中で美しい獣と表現されるキマイラを目撃した件が登場する。

後半の一章で現代に戻り、久鬼玄造の元からキマイラの腕を奪われる。

その後は、ストーリーを能海寛の『西域日記』の中に移し、羊の皮と切り落とした獣の腕を巡って、いくつかの勢力が狙いをつけていることが描かれる。
そして、能海寛と馬垣勘九郎の一行の前に曹元深と名乗る日本人が現れて身の上話を始めたところで以下次巻。

人の語っている話の中で読まれている日記の中に登場してくる人物の昔話という、入り組んだ構成が前巻から続き、本筋はちっとも進まず。本筋を忘れないようにせねば。

夢枕 獏: キマイラ 8 群狼変・昇月変 (ソノラマノベルス)

夢枕 獏: キマイラ 8 群狼変・昇月変 (ソノラマノベルス)

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