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July 29, 2009

河合 克敏: とめはねっ! 5

高校書道部の部活動風景を描いた作品。

この巻では部の存廃を賭けた文化祭のパフォーマンス、書の甲子園の結果発表、2年生トリオの中学生時代などが描かれる。

その合間に色恋ネタも挟まれるが、あまり進展がない理由を男子が帰国子女であることに持ってきたのは新しい手法だろう。

この巻で一番ウケたのは自動墨掏り機。

河合 克敏: とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

河合 克敏: とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)

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July 28, 2009

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー EVOLUTION 2

宇宙のテロリストを追ってきた捜査官バーディーが地球の少年と一心同体になって敵を追っていく話。

新シリーズになって、バーディーが敵を追っていくという単純な構図だけでなく、地球外生命体の存在に気づいた米軍、謎の研究成果が実を結んだ自衛隊の特殊部隊、製薬会社が入り乱れ、旧シリーズからの年月の経過を埋めていく作業をしているような状況。

その間に、年月の経過の原因となった説明や、新たな色恋ネタなどストーリー展開は分かりやすく、飽きさせないのはさすが。

ただ、話の本筋が見えにくくなっているので注意は必要だ。

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー EVOLUTION 2 (ビッグコミックス)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー EVOLUTION 2 (ビッグコミックス)

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July 27, 2009

清原 なつの: 光の回廊

8世紀の畿内で藤原家が天皇家に取り入り、政治力をつけていく様を描いた作品を含めた作品集。

一応は時代背景や史実には忠実にしながら、現代風にアレンジされた藤原家の物語は政治闘争の年代記のよう。
そこに女性からの目線で色恋沙汰を入れているところが著者らしいところか。
大仏建立までの流れなどは日本史の勉強にもなるかもしれない。

表題作以外は短編3編とエッセイコミックが1編。短編は割と初期な雰囲気のもの。

清原 なつの: 光の回廊 〔文庫〕 (小学館文庫 きF 1)

清原 なつの: 光の回廊 〔文庫〕 (小学館文庫 きF 1)

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July 26, 2009

戸田 邦和: 龍時 7

U-16サッカー日本代表の補欠として出場した試合に認められスペインに渡った少年の話。野沢尚原作のコミカライズ。

スペインリーグのトップチームに参加するようになり代理人も付いた龍時だが、監督の方向性と合わず試合はおろかベンチ入りもままならない。
外国人枠の壁もあり、代理人からはスペインへの帰化も提案される。

真剣に帰化を悩む龍時は日本の母親に手紙を書く。
そこへ父親が現れる。

最終節を前にして龍時の周囲が騒がしくなっていく様は原作でもクライマックスだったと記憶しているが、絵にすると無闇と人情話臭くなっているのが気になる。

戸田 邦和: 龍時 7 (7) (ジャンプコミックスデラックス)

戸田 邦和: 龍時 7 (7) (ジャンプコミックスデラックス)

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July 25, 2009

おかざき 真里: 渋谷区円山町~浪人吾郎

渋谷区円山町を舞台にしたショートストーリー集。

ホームレスのカリスマ美容師と女の子の話がふたつ、渋谷駅前にいる犬が男の子になって女の子の前に現れる話がふたつ。

いずれも女性にとって寓話的な男性の存在への憧れのようなものが伺える。

最後の話は、その悲しさ加減が良い感じ。

おかざき 真里: 渋谷区円山町~浪人吾郎 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

おかざき 真里: 渋谷区円山町~浪人吾郎 (りぼんマスコットコミックス クッキー)

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July 24, 2009

清原 なつの: 人魚姫と半魚人王子

おとぎ話を現代風にアレンジしたり、現代の物語に置き換えたりしたショートストーリー集。

独特な視点によってアレンジされた作品はいずれもウィットに富み、面白く読める。
中には悲しいエピソードもあって、なかなか読み応えがある。

清原 なつの: 人魚姫と半魚人王子 (フラワーコミックスアルファ)

清原 なつの: 人魚姫と半魚人王子 (フラワーコミックスアルファ)

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July 23, 2009

浦沢 直樹: PLUTO 8

ロボットが当然のように人間と暮らす未来社会に於いて有名なロボットやその関係者が次々と破壊される事件を巡る話の最終巻。

次々と中心となるロボットがいなくなって、どうするのかと思ったらアトムが復活。最強の敵との戦いに挑んでいく。
最後になってロボット同士の戦いがちゃんと描かれて、ようやくロボット漫画らしくなった。

ラストは割と予定調和、って当たり前か。
それにしてもよくここまで引っ張ったものだ。

浦沢 直樹: PLUTO 8 (ビッグコミックス)

浦沢 直樹: PLUTO 8 (ビッグコミックス)

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July 22, 2009

浦沢 直樹: BILLY BAT 1

第二次大戦後すぐの日本を舞台に、自分の作品が模倣であることを疑い日本にやってきた日系アメリカ人のマンガ家の話。

日本で自分のキャラクターであるコウモリをモチーフにした『ビリーバット』の元ネタを探していくうち、主人公は下山事件に巻き込まれていく。

下山事件はルポルタージュをいくつか読んでいるので、うまく映像化されている印象はある。
ただ、漫画の世界と交錯していく様などは物語としてはうまいけれど余計なものでもあるような気がする。

白州次郎も登場し、期待させる一方で、いつもの浦沢直樹作品のように、このあと訳がわからなくなっていくような予感もありつつ次巻。

浦沢 直樹: BILLY BAT 1 (モーニングKC)

浦沢 直樹: BILLY BAT 1 (モーニングKC)

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July 21, 2009

菊地 秀行: 鬼面迷宮

著者のモチーフである魔界都市<新宿>を舞台にしたガイド外道棒八を主人公としたシリーズ。

伝説の面を探しに行ったメンバーに殺された女が呪いの面をかぶり復讐のために魔界都市に現れる話。

呪いの理由が判明するくらいまではよいけれど、その後の対決は進んでいくごとにグダグダになっていき、ラストは何だかな、という感じ。

菊地 秀行: 鬼面迷宮 (ジョイ・ノベルス)

菊地 秀行: 鬼面迷宮 (ジョイ・ノベルス)

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July 17, 2009

村上 春樹: 1Q84 BOOK 2

1984年の東京を舞台に、30歳前後の男女二人が遭遇した事件の話。

最後まで読んでもまだ続きがあると感じる読者もいるらしいが、村上春樹作品を読み慣れていると、こんなものかな、と思う。

村上 春樹: 1Q84 BOOK 2

村上 春樹: 1Q84 BOOK 2

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July 16, 2009

村上 春樹: 1Q84 BOOK 1

1984年の東京を舞台に、30歳前後の男女二人が遭遇した事件の話。

女は青豆、男は天吾という名前で、それぞれが章に分かれて、交互に語られていく。
この構成は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』で使われていた手法で、村上春樹の作品の中ではもっとも好きな作品であるだけに、違和感はなく、却って期待感をかき立てられた。

ただ、ストーリー内容については『ノルウェイの森』に近いくらい具体的かつ現実的な固有名詞と描写に占められており、初心者でも読みやすい仕上がりになっている。

これ以上の情報は読む人の感覚を損なうと思われるので続きで。

村上 春樹: 1Q84 BOOK 1

村上 春樹: 1Q84 BOOK 1

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July 15, 2009

夢枕 獏: キマイラ青龍変 〈キマイラ〉別巻

単行本発行時ははっきりしなかったけれど、今回はしっかりと「別巻」と銘打たれているキマイラシリーズのサイドストーリー。

この巻ではにおわせるほどしかキマイラは登場せず、宇名月典善と龍王院弘の出会いから二人で格闘の道を進んでいくところまでが描かれている。

気づけば、最後に宇名月典善と戦っているのは馬垣勘十郎となっているので、本編と少なからずリンクするはずなのだが、それにしては描写が淡泊な気もする。

夢枕 獏: キマイラ青龍変 〈キマイラ〉別巻 (ソノラマノベルス)

夢枕 獏: キマイラ青龍変 〈キマイラ〉別巻 (ソノラマノベルス)

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July 14, 2009

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (19) ソロモン編・前

安彦良和が描く1stガンダムの第19弾。

ソロモン攻略の場面なのだけれど、今ひとつアニメで見た記憶に残っていない。

ガンダムの「マグネットコーティング」や「ソーラ・レイ」といったキーワードで記憶が呼び起こされる感じ。

アムロやガンダムよりも、ソロモンで孤立していくドズルやスレッガーとミライの関係などの方に力点が置かれている巻。
いま風にいえば、死亡フラグが立ちまくっている人たちなワケだけれど。

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (19)  ソロモン編・前 (角川コミックス・エース 80-22)

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (19) ソロモン編・前 (角川コミックス・エース 80-22)

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July 13, 2009

安彦 良和: 愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編

豪華本もいよいよ安彦良和オリジナルのシャアとセイラの幼少の頃のエピソードへ。

ザビ家の陰謀により父親ジオン・ダイクンを殺され、幽閉から逃亡、地球に降りた二人が刺客に襲われ、九死に一生を得た二人はヤシマ家の手引きにより、テキサス・コロニーに移り住み暮らしていく様が描かれている。

「キャスバル兄さん」が如何にして「シャア・アズナブル」となったのか、単行本では正直、反則気味という感もあったが、まとめて読むとこれもありかという気にさせる。

あとがきで安彦良和が思い入れしていたというランバ・ラルとハモンさんの間に出てくる脇役タチ中尉の話が語られているのは興味深かった。

安彦 良和: 愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V  シャア・セイラ編

安彦 良和: 愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編

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July 12, 2009

重野 なおき: 信長の忍び 1

戦国時代、信長とそれに仕える女忍者を中心にした4コマギャグマンガ。

戦国ものは数多あるけれど、あまりに非現実入っていたり、史実とまったく違っていたりすると興ざめするもの。
それがSFであれ、ファンタジーであれ、ギャグであれ、史実をある程度なぞっているからこそ、不確かな部分をアレンジすることができ、その出来が評価できようというもの。

この作品でも、史実に忠実に乗っ取っているわけではないし、それではギャグにならないのだけれど、基本部分を押さえているからこそ、のキャラクター付けがしっかりしていて、参考になる部分も少なくない。

4コマという限られたスペースで、歯切れ良く見せていくストーリーもなかなか。
信長を題材にしているだけにラストは決まっているわけだが、少しでも長く続いてほしい作品。

重野 なおき: 信長の忍び 1 (ジェッツコミックス)

重野 なおき: 信長の忍び 1 (ジェッツコミックス)

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July 11, 2009

吉祥寺笑: 第六大陸 1

2025年から2037年にかけて月面に有人施設を建設しようとする日本の民間企業を描いた小川一水のSF作品のコミカライズ。

小説はハードなSFという印象だったのだけれど、コミックは可愛らしい絵にコミカルなものに仕上がっている。

イメージ的には小説のカバー画でもあった幸村誠の絵柄だったので、当初はすごい違和感があったけれど、ハードな場面に息抜きのようなシーンは落ち着くし、原作にもそうした部分は少なからずあったのだな、と再認識もした。

ちなみに1巻は月の中国基地に行くところまで。結構長くかかりそうな雰囲気。

吉祥 寺笑: 第六大陸 1 (Flex Comix)

吉祥 寺笑: 第六大陸 1 (Flex Comix)

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July 10, 2009

草場 道輝: LOST MAN 4

記憶を失ったもののサッカーだけはできる男とそのマネージメントを勤める男のコンビが世界中を回る話。

しばらく前から舞台はブラジル。再開発に取り残された地区の弱小チームと、再開発によって栄えている金満チームという構図の中で、主人公は当初弱小チームで信頼を得ながら金満チームに引き抜きの形で移籍する。

そして因縁の2チームがダービーの形で対決する。その試合で主人公はこれまで見せなかったフォワードとしてのポストプレーを見せる。

その一方で、マネージャーは地域の黒幕である政治家に接触して次巻。

草場 道輝: LOST MAN  4 (ビッグコミックス)

草場 道輝: LOST MAN 4 (ビッグコミックス)

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July 09, 2009

よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ 第2巻

よしながふみの学園ものの文庫化。

白血病による休学から復帰した主人公が、漫研に入り、一緒になる部員やクラスメートたちとなごやかな日常を過ごす話。

この間のイベントはなんといっても文化祭。この浮ついた感じと本番当日の盛り上がりは憧れとともに面白く読める。

後半の主人公が漫画を描くことで口論するシーンはちょっと感動的。

いろんなトラブルが予想されるクリスマスを迎えようとして次巻。

よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ 第2巻 (白泉社文庫 よ 4-5)

よしなが ふみ: フラワー・オブ・ライフ 第2巻 (白泉社文庫 よ 4-5)

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July 08, 2009

夢路 行: あの山越えて 14

実家近くで農業をしたいという夫に付き合い田舎暮らしを始めた女性教師の話の第14弾。

この巻では主人公の周りの出来事から生命の誕生や親子関係、農村での恋愛事情などを描いている。

割と問題意識の高い印象を受ける巻。

夢路 行: あの山越えて 14 (秋田レディースコミックスセレクション)

夢路 行: あの山越えて 14 (秋田レディースコミックスセレクション)

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July 07, 2009

二宮 ひかる: シュガーはお年頃 2

娼婦になりたいと考える女子高生と図書室で出会った少女の話。

1巻の記憶が全くなく、筋があるようなないような内容に戸惑うばかり。

それが女子高生らしいといえば言えるのだろうが、いまの女子高生にも通用するのかは疑問。

二宮 ひかる: シュガーはお年頃 2 (ヤングキングコミックス)

二宮 ひかる: シュガーはお年頃 2 (ヤングキングコミックス)

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