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December 25, 2009

津田 雅美: ちょっと江戸まで 2

江戸幕府405年後という架空の世界を舞台に隠し子が江戸に出てきて非常識な行動でお騒がせする話。

前巻から間が空いたからか、今ひとつ設定が思い出せないまま、それをフォローするようなエピソードもなく、楽しげに話は進んでいく。

何かすごく楽しそうなのに、どうにも伝わってこない気がするのはなぜだろうか。

津田 雅美: ちょっと江戸まで 2 (花とゆめCOMICS)

津田 雅美: ちょっと江戸まで 2 (花とゆめCOMICS)

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December 24, 2009

清水 玲子: 秘密(トップ・シークレット) 7

殺人事件の被害者の脳をスキャンすることにより被害者の生前の目撃情報から捜査を行う近未来の警察組織の活躍を描いた作品。

この巻では、外務大臣の娘の誘拐事件をきっかけに浮かび上がる、過去に海外で起きた拉致事件を巡る復讐劇と人の欲望が描かれる。

ひとつの事件と思われていたものが政府の謀略と絡んでくる様は『相棒』のスペシャル版のようなスケールを感じさせる。

また、加害者の仕掛けた何重の罠がストーリーの肝になっているが、最後の最後にさらに仕掛けられた罠が明らかになる部分は上質なミステリーとも言える。

なかなかの読み応えを味わえる作品。

清水 玲子: 秘密(トップ・シークレット) 7 (ジェッツコミックス)

清水 玲子: 秘密(トップ・シークレット) 7 (ジェッツコミックス)

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December 23, 2009

曽田 正人: capeta(カペタ) 21

4輪レーサーを目指す少年の話。

F3の第5戦、スタート直後に3位に浮上したカペタは、日差しが強くなる中で劣るマシンスペックで追随するマシンを懸命にブロックする。
体力不足を痛感し体力アップを図るカペタのもとに、新型エンジンと新型フロントサスペンションが届く。
ようやくAYKエンジンと対等に戦える環境が整ったカペタは16歳最後のレースとなるF3第7戦で金田と予選でポールポジションを争う。

この巻では、忘れていないよ、という程度にモナミと秦さんが登場。それを横目で見ている金田がいい味を出している。

曽田 正人: capeta(カペタ) 21 (講談社コミックスデラックス)

曽田 正人: capeta(カペタ) 21 (講談社コミックスデラックス)

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December 22, 2009

夢枕 獏: 闇狩り師 キマイラ天龍変 1

夢枕獏の『キマイラ』シリーズと『闇狩り師』シリーズをベースにした伊藤勢によるオリジナルコミック。

主人公は『闇狩り師』の九十九乱蔵。小田原・風祭で『キマイラ』の大鳳吼と邂逅する場面から始まり、十年前を思い出す形でストーリーは進行する。

舞台は九十九乱蔵が真壁雲斎の命により赴いた台湾。そこで食堂でのトラブルから知り合った男が奇怪な存在に変貌する様子を目にし、その男を追う気功集団の女教主・李光環と行動を共にして男を追い、山奥の先住民の村の惨劇に遭遇する。

十年前を舞台にすることで、夢枕獏の進行中であるオリジナルの小説に影響を与えずに割と好き勝手にできている印象。
スピード感もあるし、アクションシーンは迫力あり、何よりもこれまで文字でしか表現されていなかったキマイラの姿が描かれている点は特筆すべき。

夢枕 獏: 闇狩り師 キマイラ天龍変 1 (リュウコミックス)

夢枕 獏: 闇狩り師 キマイラ天龍変 1 (リュウコミックス)

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December 21, 2009

神楽坂 淳: 大正野球娘。 3

大正時代の東京を舞台に、男子に野球で戦いを挑む女子学校の生徒たちを描いた作品。神楽坂淳のライトノベルを伊藤伸平によるコミカライズ。

相変わらず本筋の野球を身に付けようと努力する姿はあくまでも外さずに、そこへ散りばめられるギャグは冴えている。

SFっぽい味付けもあり、飽きることがない。

アニメ版も観たが、キャラクターの描き分けも今ひとつで、ストーリーもほぼ本筋のみと面白味に欠けていた。
そちらの方が原作には近いのかもしれないけれど。

神楽坂 淳: 大正野球娘。 3 (リュウコミックス)

神楽坂 淳: 大正野球娘。 3 (リュウコミックス)

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December 17, 2009

吉祥 寺笑: 第六大陸 3

2025年から2037年にかけて月面に有人施設を建設しようとする日本の民間企業を描いた小川一水のSF小説のコミカライズ。

前巻からの続きで新型エンジンが強奪され、それを奪い返すところから、プロジェクトの本当の狙いが分かるところまで。

原作のペースからは進行が遅い印象があったが、この巻でペースアップ。
主人公の民間企業のサラリーマンと依頼主である財閥令嬢の天才少女との交流に力点が置かれている。

原作を読んでいる身としては、この後のシリアスな展開がこのポップな絵柄で耐えられるかちょっと心配。

吉祥 寺笑: 第六大陸 3 (Flex Comix)

吉祥 寺笑: 第六大陸 3 (Flex Comix)

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December 16, 2009

東のエデン 第5巻 (初回限定生産版) [Blu-ray]

謎の携帯電話を持った青年と女子大生の活躍を描いた2009年放映のアニメーション作品。Blu-ray化最終第5巻。

この巻では、京都の天才の手により携帯電話の履歴から自分に向けられた疑惑のいくつかが事実ではないと青年が知る9話、新たに目の前に現れたセレソンにより自分が消した過去の真実と新たな陰謀を青年が知ることとなる10話、そして新たな陰謀を知り、何とか解決を図ろうとする「東のエデン」のメンバーと、そこへ現れる青年の姿が描かれる最終11話が収録されている。

テレビ放映分はここまでで、とりあえずひとつのエピソードは終わっているけれど、登場人物の何人かは何もしておらず、中途半端な印象を与えたものだが、予想を裏切らず、劇場版へと続いていく。

そうした続編があるという前提を踏まえて改めて観てみると、割と思わせぶりなカットがこの巻には多く含まれていることに気付かされる。
もっとも、それらが本当に伏線になっているのかどうかは分からないけれど。

さて、劇場版はいつ観られるだろうか。

: 東のエデン 第5巻 (初回限定生産版) [Blu-ray]

東のエデン 第5巻 (初回限定生産版) [Blu-ray]

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December 14, 2009

西 炯子: 娚の一生 2

30代独身女性とかなり年上の男性が同居する話の2巻。

大手企業で働き、長期休暇を取るために祖母の家に来ていた主人公は、祖母の死に目に会い、かなりの田舎である祖母の家で在宅勤務のまま生活し始める。そこへ祖母の知り合いという哲学科の大学教師がやってきて離れに住み始める。

あからさまに求愛してくる教授に対して主人公は過去の恋愛経験からその言葉を信じることができない。

この巻では捨て子の幼児を預かるなどして、二人の距離が縮まっていく様を描いている。
シリアスな場面と、ホッと息を抜ける程度の笑いを誘うバランスが絶妙。

西 炯子: 娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)

西 炯子: 娚の一生 2 (フラワーコミックスアルファ)

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December 13, 2009

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 7

若い研修医の悩みと活躍を描いた作品の掲載雑誌移籍に伴う新シリーズ第七弾。

引き続き、移植医療についてがテーマ。腎臓を病む先輩看護師・赤城への臓器提供を申し出る主人公は、恋人共に実家に臓器提供を告白しに行き、殴られて帰って来るというだけの進展しかない。

遅々として進まず、読んでいてどんどん落ち込んでいくかのようなストーリーはそろそろ何とかして欲しいものだ。

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 7 (ビッグコミックススペシャル)

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 7 (ビッグコミックススペシャル)

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December 12, 2009

夢路 行: あの山越えて 15

実家近くで農業をしたいという夫に付き合い田舎暮らしを始めた女性教師の話の第15弾。

新学年となり、都会から来た転校生や新任の新卒教師などの登場により、都会暮らしと田舎暮らしの間で巻き起こるトラブルや世代間格差などを描いている。

新しい登場人物を出したことにより、ストーリーにメリハリがあって、面白く読める。
もっとも、その話は深刻なものが多いのだけれど。

夢路 行: あの山越えて 15 (秋田レディースコミックスセレクション)

夢路 行: あの山越えて 15 (秋田レディースコミックスセレクション)

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December 11, 2009

原作/菊地秀行・作画/鷹木骰子: バンパイアハンターD 4―死街譚

菊地秀行の超未来を描いたファンタジーノベルのコミック化。

移動街区と呼ばれる地上1メートルを浮遊して移動する巨大な街で巻き起こる吸血鬼騒動の顛末を描く。

作品の出来不出来は主役以外ではほぼメインとなる移動街区の描写で決まると思われるが、今ひとつ巨大さの迫力に欠ける。

また、原作もこの辺からラストがバタバタする印象があって、コミックでもやはりラスト付近で展開が早すぎて何が何だか分からなくなってくる。

菊地 秀行: バンパイアハンターD 4―死街譚 (MFコミックス)

菊地 秀行: バンパイアハンターD 4―死街譚 (MFコミックス)

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December 10, 2009

あさの あつこ: 青春スポーツ小説アンソロジー ぼくらが走りつづける理由

6人の作家によるアスリートを主人公とした書き下ろしの短編を集めたアンソロジー『Field,Wind』の文庫化。

元の単行本に関しての感想はすでに書いているので、収録作も変わらないし、改めて書くほどのこともない。
改めて自分の以前の感想を読んで、的を射ていることに自画自賛。

あさの あつこ: 青春スポーツ小説アンソロジー ぼくらが走りつづける理由(ポプラ文庫ピュアフル ん-1-14)

あさの あつこ: 青春スポーツ小説アンソロジー ぼくらが走りつづける理由(ポプラ文庫ピュアフル ん-1-14)

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December 09, 2009

川西 蘭: あねチャリ

自転車と出会って、自転車競技にのめり込んでいく少女の話。

主人公・早坂凜は怪我により続けていたバレーボールを辞めざるを得なくなり、学校にも行かなくなってしまった16歳。
運動をしなくなったことで自分の体が緩んでいることに気づいた凜は、自転車ダイエットの記事を見て、自転車に乗り始める。
当初はママチャリで河川敷を走るだけだったが、あるきっかけで元競輪選手と出会い、競輪や自転車競技で使うピストバイクに触れ、本格的に自転車に乗り始める。

競技との出会い、良い師匠との出会い、それまでの生活との別離、競技に取り組む上で立ちはだかる障害と味方の出現、こうしたスポーツ小説のエッセンスが見事に凝縮されている。
主人公を女性にして、元来体育会系だけれど、一旦引きこもっているという設定がエッセンスを引き立てている。
それでいて、非現実的な根性論や才能の飛躍もなく、すっと物語に入っていける。
そのため、ラストに向けて気持ちの良いカタルシスを味わうことができた。

でも、いちばん気に入ったのは、実家を出て師匠に弟子入りするくだりで父親が理解を示すところ。
こういうエピソードで涙腺が緩む歳になってしまったのだなと、改めて感じた。

川西 蘭: あねチャリ

川西 蘭: あねチャリ

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December 08, 2009

樹生 ナト: とでんか (2)

大塚英志原作、樹生ナト画による、都市伝説を扱ったコミック。

1巻を通して、特別特定失踪者事件を追う様が描かれている。
そこにネット上の都市伝説や神隠しが絡んで、見え隠れする陰謀めいたものを暴いていく。

ラストの解決部分が少々分かりにくい印象を受ける。

巻末には都市伝説ダルマ男を描いたスピンオフ短編も収録。

樹生 ナト: とでんか (2)

樹生 ナト: とでんか (2)

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December 07, 2009

樹 なつみ: ヴァムピール 4

事故で1分間心臓が止まったことで見えないものが見えるようになった少年の話。

だったはずだが、この巻では新たにヴァムピールがとりついた少年が登場し、ヴァムピール同士の争いだかなんだか分からないものが始まる。

もはや主人公も誰だかはっきりせず、過去のエピソードも交えて混沌としたなか、いろんな人に迷惑ばかりかかっていく印象。

樹 なつみ: ヴァムピール 4 (アフタヌーンKC)

樹 なつみ: ヴァムピール 4 (アフタヌーンKC)

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December 06, 2009

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 16

野球マンガ「巨人の星」を現代風にリメイクした作品。

夏の甲子園・神奈川地区予選2回戦を突破した花形率いる紅洋高校の3回戦の模様が描かれる。
2回戦終了後に、オーロラ3人娘のメンバーとの関わりがスキャンダルとして報道された花形は一躍注目の的に。
それをものともせずに4回戦に駒を進めるが、相手のつかみ所のない投手の前に花形は三振を喫して、以下次巻。

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 16 (少年マガジンコミックス)

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 16 (少年マガジンコミックス)

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December 05, 2009

夢枕 獏: 餓狼伝 24

最強の座を賭けて戦う男たちの話。Amazonのデータでは作者としてクレジットされている夢枕獏原作小説の板垣恵介によるコミック化の第24弾。

前巻で空手・北辰館主催のオープントーナメントは終了。
久し振りに主人公であるはずの丹波文七が道場破りを始め、プロレスラー相手にストリートファイトを展開する。

素手という決まりもなく、路上でその場にあったものを使ったり、相手の肉体を破壊したりと、どうにも刃牙のようになってきた感がある。

夢枕 獏: 餓狼伝 24 (イブニングKC)

夢枕 獏: 餓狼伝 24 (イブニングKC)

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December 04, 2009

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便 (12)

仏教系大学の有志が集まって設立した死体運び業の話。大塚英志・原作、山崎峰水・画の第12巻。

自殺志望者が集まって自給自足を営むという謎の村の話、幽体離脱する少女といわく付きの部屋を渡り歩く売れないお笑い志望の青年の話、伝説のダッチワイフ作家の話の3本。

主人公たちの活躍は最初の1本くらいで、あとはその回のゲストが主人公な感じ。
何巻か前まであった大きな謎解きストーリーは触れられていない。

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便 (12) (角川コミックス・エース 91-17)

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便 (12) (角川コミックス・エース 91-17)

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December 03, 2009

浦沢 直樹: BILLY BAT 2

第二次大戦後すぐの日本を舞台に、自分の作品が模倣であることを疑い日本にやってきた日系アメリカ人のマンガ家の話。

日本で自分のキャラクターであるコウモリをモチーフにした『ビリーバット』の元ネタを探していくうち、主人公は下山事件に巻き込まれていく、というのが前巻までのあらすじだったはずだが、予想通りワケの分からない展開に。

イエス・キリストとユダの関係やアメリカの黒人解放運動、戦国時代の伊賀忍者など時代を超えてストーリーが展開しては、各時代にビリーバットが現れる。

壮大と言えば聞こえはよいが、散漫になって収まりが付かなくなることを懸念する。
ところで、単行本だからこうしてストーリーを追えるけれど連載で読んでいる人は追いついてこられるのだろうか。

浦沢 直樹: BILLY BAT 2 (モーニングKC)

浦沢 直樹: BILLY BAT 2 (モーニングKC)

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December 02, 2009

桑田 乃梨子: 日々是敗北

少女コミック作家のエッセイコミック。

特に印象的な出来事があるわけでもない日常を描いていながら、普段の作品の持ち味がよく出ているのが興味深い。

基本的にインドア系な点に共感できる人には面白いと思う。

桑田 乃梨子: 日々是敗北(GUM COMICS)

桑田 乃梨子: 日々是敗北(GUM COMICS)

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December 01, 2009

星里 もちる: 光速シスター 1

昔のテレビドラママニアの主人公がロケ地巡りの最中に廃駅で謎の光に巻き込まれ、気がつくと家で妹と二人で暮らしていたというところから始まる話。

家事は下手だが世話焼きの妹は会社にまで付いてくるような浮世離れした存在。
主人公の同僚や主人公に思いを寄せる女性社員などの登場で妹の謎が徐々に解き明かされていく。

年頃の妹との同居ものというありがちな設定に『鉄腕バーディー』を組み合わせたかのような印象。
グダグダになりそうな組み合わせだが、テレビドラママニアだという主人公の設定が、ストーリーが進むにつれて生きている。

星里 もちる: 光速シスター 1 (ビッグコミックス)

星里 もちる: 光速シスター 1 (ビッグコミックス)

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