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January 31, 2010

谷口 ジロー: ブランカ

東側の某国により生体改造された軍事戦闘犬・ブランカが脱走し、飼い主のところまで帰ろうとする話。

軍や密猟者など数々の追っ手が現れる中、ブランカはその戦闘力を遺憾なく発揮し、返り討ちにしていく。

人間の手によって兵器にさせられた動物の復讐という構成は含蓄もあり痛快ではあるが、テレパシーが出てきた辺りからなんとも釈然としないものが残る。

ラストもいまひとつ。

谷口 ジロー: ブランカ (ビッグコミックススペシャル)

谷口 ジロー: ブランカ (ビッグコミックススペシャル)

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January 30, 2010

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20) ソロモン編・後

安彦良和が描く1stガンダムの第20弾。

ソロモンが陥落し、ビグザムのドズルが倒れ、スレッガーも宇宙に消える。

後半はソロモンを新たな拠点とした連邦とジオンが来たるべき決戦に備えるところ。
そんな中で、エルメスに乗って連邦に奇襲攻撃を仕掛けるララァと感覚が研ぎ澄まされていくアムロが宇宙空間で邂逅する。
そこへ割り込むシャア。その言葉に言い返すアムロ。

ここのアムロのセリフがこんなに重いものだとは思わなかった。いや、アニメにあったかどうか記憶にないけれど。

そういえば、問題のララァの乗るモビルスーツの名前は作品の中には出てこないな。

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20)  ソロモン編・後 (角川コミックス・エース 80-23)

安彦 良和: 機動戦士ガンダム THE ORIGIN (20) ソロモン編・後 (角川コミックス・エース 80-23)

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January 29, 2010

菊地秀行: いつわりシャドー

作者のモチーフである「魔界都市<新宿>」を舞台に、本人とまったく同じもうひとりの「いつわり」を作り出すいつわり師・影の活躍を描いた作品。

本人が殺されたことで7日経つと消え去る運命のいつわりが、影の元を訪れ犯人捜しを依頼する。

作者の最近の作品の中では設定がシンプルで分かりやすく、話が大きく展開していっても破綻せずにラストまでつながっている。

とはいえ、ラストのオチは今ひとつ。

菊地秀行: いつわりシャドー (FUTABA・NOVELS)

菊地秀行: いつわりシャドー (FUTABA・NOVELS)

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January 28, 2010

河合 克敏: とめはねっ! 6

高校書道部の部活動風景を描いた作品。

この巻では「書の甲子園」を見学し、同じ高校生でもトップクラスの作品に触れることで、自分たちの実力を痛感、それぞれに思いを新たにする。

これまで恋愛には疎いキャラだった主人公が急にヒロインを意識し始めたような印象もあり、ドラマ化が影響しているのだろうかと勘ぐってみたりする。

面白かったのはラストで登場してきた「かなの書」の先生の大人げのなさ。

河合 克敏: とめはねっ! 6 (ヤングサンデーコミックス)

河合 克敏: とめはねっ! 6 (ヤングサンデーコミックス)

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January 27, 2010

ヤマザキマリ: テルマエ・ロマエ I

古代ローマの建築家が現代日本へのタイムスリップを通じて風呂文化に目覚めていく話。

設定だけでは「聖おにいさん」の二番煎じかと思ったが、古代ローマの描写などが割と本格的で興味を惹かれる点が多かった。

また、日本へのタイムスリップも、そこで長々と居座るのではなく、風呂文化を学んだら無理矢理にでも毎話ごとに戻って古代ローマの風呂文化に反映させていくところが絶妙。

このパターンでどこまで続くのかと思って読み進めていくと、なるほど風呂文化は奥深いものがあるな、と再認識させられたりするところもある。

ヤマザキマリ: テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

ヤマザキマリ: テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)

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January 16, 2010

よしなが ふみ: 大奥 第5巻

男女が逆転した江戸時代の有様を江戸城の大奥を通して描いた作品。

前巻の後半から引き続き、世は綱吉の頃。
大奥で総取締役までに上り詰めた右衛門佐は大奥での権勢を強固なものとしていく。

しかし、綱吉の一人娘、松姫を病で失うことで、大奥は世継ぎを求める争いに突入。その中で、世継ぎができない因縁を生き物の殺生に求めた桂昌院の口添えにより生類憐れみの令が始まる。

政から遠ざけられ、世継ぎをもうけることだけを求められた綱吉は享楽に明け暮れ、そうした中でひととき右衛門佐と心を通わせる。

最後の章は赤穂浪士の逸話が描かれるが、割と吉良上野介の側から描かれている点が新鮮で、綱吉の立場も分かりやすい。

ラストで幼い日の吉宗が出てきて以下次巻。

よしなが ふみ: 大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

よしなが ふみ: 大奥 第5巻 (ジェッツコミックス)

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January 15, 2010

草場 道輝: LOST MAN 6

記憶を失ったもののサッカーだけはできる男とそのマネージメントを勤める男のコンビが世界中を回る話。

イングランド編に入り、マツモトと坂崎はマンチェスターユナイテッドならぬマンチェスターユニオン入りを狙う。
ブラジルで当たりを付けていたスカウトのカーリンソンの手引きによって、マツモトは厳しいトライアウトを受け続ける。

マンUという略まで使うくらいなら、こんなあからさまな名前を付けるな、という感じ。
あと、假屋崎省吾そのままのカーリンソンも存在感が増してきて多少邪魔な感じ。
さらに邪魔なのは、二人についてきた女だけど。

草場 道輝: LOST MAN 6 (ビッグコミックス)

草場 道輝: LOST MAN 6 (ビッグコミックス)

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January 14, 2010

おかざき真里: サプリ10

広告代理店に勤める女性の話。最終巻。

前巻で友人の死という悲しみに遭遇したが、恋愛は順調で仕事もそつなくこなす。
順風満帆なところで、パートナーに海外でのアーティストとしての仕事の話が舞い込む。

ラストは割とバタバタと慌ただしい感じ。

この機会に振り返ってみると、最初は主人公の性格付けも違った気はするし、その頃の登場人物は主要キャラクターでも最終巻には出てこない。
確か、ドラマ化もされたはずだが、たぶん同じようにまったく違う内容になっていたことだろう。

おかざき真里: サプリ10 (Feelコミックス)

おかざき真里: サプリ10 (Feelコミックス)

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January 13, 2010

南極料理人

極寒の地で一年を過ごす南極越冬隊の姿を帯同している調理担当の目から描いた作品。沖田修一脚本・監督作品。

南極ふじドーム基地は、昭和基地から約1,000㎞の内陸に位置し、平均気温はマイナス54℃、標高3,800メートルという外界から隔絶された場所にある。
そこに8人の越冬隊員が共同生活をして1年を過ごす。

ペンギンやアザラシはもちろん、細菌もウイルスも生存できない極寒の環境、冬は一日中明るく、夏は一日中太陽が昇らないという特殊な環境で苦労する人間たちの姿が描かれるが、基本的には隔絶された環境での共同生活もの。

共同生活のルールを守らないもの、特殊な環境を楽しむもの、残してきた家族に思いを募らせるもの、家族の思いを断ち切り仕事にいそしむもの、残してきた恋人との電話を毎晩楽しみにしているものなど、調理担当・西村(堺雅人)のエピソードが中心となってはいるものの、バランスよく展開される。

あまり予備知識を入れていなかったので、いつこの閉塞空間のために精神を病んでしまったり事件が起こったりするのだろうかと、割と最後の方まで緊張して観てしまった。

西村の家族も出てくるが、堺雅人の父親役というのは割と珍しいのではないか。新鮮な印象。
中盤では、生瀬勝久と堺雅人の長めのやりとりがあるが、どうにも「やさぐれパンダ」を思い出してしまった。
あと、徐々に隊員たちの髪の毛や髭が伸びていくのは面白かったが、罰として坊主にするエピソードもあったら良かったのではないか。現実にはできない理由もあるのかもしれないけれど。

~1月6日・ギンレイホールにて~

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January 12, 2010

内藤 泰弘: 血界戦線-魔封街結社 1

かつてニューヨークと呼ばれ、現世と異界の入り交じる街、ヘルサレムズ・ロットを舞台に、超人秘密結社「ライブラ」の活躍を描いた作品。

ワケあって街にライターとして潜り込んだレオナルド・ウォッチは、ふとしたきっかけで「ライブラ」に接触し、そのワケによって一緒に活動することとなる。

作者の代表作『トライガン』と比べられてしまうことは致し方ないが、スケールの大きさもアクションシーンの派手さも引けを取らず、期待に応えたものとなっている。

まだまだ異界とは何かなど説明がなされていない部分もあるが、そこは「何でもあり」という作品の面白さを引き出す設定の妙と言えるだろう。
次巻にも期待したい。

内藤 泰弘: 血界戦線-魔封街結社 1 (ジャンプコミックス)

内藤 泰弘: 血界戦線-魔封街結社 1 (ジャンプコミックス)

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January 11, 2010

清涼院 流水: コズミック―世紀末探偵神話

密室卿により予告された1200の連続密室殺人が始まり、警察と共に解決を図るJDC(日本探偵倶楽部)の活躍を描いた作品。

前半は起きた密室殺人の様子が克明に描かれるが、JDCが登場してからは、濁暑院溜水という作家の「1200年密室伝説」という長編小説が発見され、作品が入れ子構造になっていることに気付かされる。

また、イギリスの連続切り裂き殺人も絡み、いよいよ事件が混迷の様相を見せ始めたところで、事件は一気に解決される。

正統派のミステリーではないことは明らかだが、それなりに筋は通っており、読んでいる途中で想像した「作者が犯人」「読者が犯人」といった後味の悪いラストでなかったのは良かった。

清涼院 流水: コズミック―世紀末探偵神話 (講談社ノベルス)

清涼院 流水: コズミック―世紀末探偵神話 (講談社ノベルス)

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January 10, 2010

山本 英夫: ホムンクルス 11

頭蓋骨に穴を開けるトレパネーションという手術によって、人間の本質が映像として見えるようになった男の話。

再手術により穴を塞いだ男は実験と称して手術を行った医師の心の奥底を言い当てた後、自分を見つめ直し思い悩む。
ある日、幻覚が見えなくなった男は医師に再々手術を求める。

ここ何巻にも渡ってうざったい展開が続いていたが、多少はセリフも増えて動きが見られた巻。

山本 英夫: ホムンクルス 11 (ビッグコミックス)

山本 英夫: ホムンクルス 11 (ビッグコミックス)

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January 09, 2010

小川 一水: 復活の地 1

小川一水のSF小説を原作とした、みずきたつの画によるコミカライズ作品。

原作を読んでいるかと思ったら記憶になかったので読んでいないのだろう。

人類が移住した惑星レンカのレンカ帝国を舞台に、帝都トレンカを襲った巨大地震からの復興を描く。
架空の世界を描いてはいるものの、文化レベルを現代とほぼ同じにし、災害に直面した場合の軍や警察、それを統べるべき官僚は何ができて何ができないのか、執るべき道は何か、といった人間たちの動きをメインに動いている。
その意味で、ヒューマンドラマと呼ぶことのできる作品だろう。

小川 一水: 復活の地 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

小川 一水: 復活の地 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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January 08, 2010

なるしま ゆり: 少年怪奇劇場 上巻

オカルト系作品の短編集。「隣の町で死んだひと」「終電時刻」からの抜粋しての合本。

元の単行本も読んでいるので、いずれも覚えはあるけれど、改めて読んでも面白いものは面白いと分かる。

8ページだけの書き下ろしはまあまあ。1ページだけのあとがきでこの10年で作品がデジタル化されていると言うことを知り、ちょっと意外。

なるしま ゆり: 少年怪奇劇場 上巻 (あすかコミックスDX)

なるしま ゆり: 少年怪奇劇場 上巻 (あすかコミックスDX)

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January 07, 2010

夢枕獏: 大帝の剣 4

夢枕獏のアクション時代劇小説をコミカライズした作品。

この巻では犬、熊と一体化した男・権三の殺戮シーンから始まり、万源九郎と共に旅することになった謎の女、蘭(舞)の不思議な肉体、権三に追われる忍び・佐助、そして佐助の前に現れる宮本武蔵。

アクションシーンもふんだんにあり、登場人物も出揃い、読み応え十分。
小説の印象そのままの絵柄もまたよし。

夢枕獏: 大帝の剣 4 (BEAM COMIX)

夢枕獏: 大帝の剣 4 (BEAM COMIX)

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January 06, 2010

小山 宙哉: 宇宙兄弟 8

宇宙飛行士を目指す兄弟の話。

さんざん引っ張ってきたJAXAの宇宙飛行士選抜試験もようやく発表。
ここは落選組からのメールが泣かせる。

ようやく宇宙飛行士への第一歩を踏み出した兄・六太に対し、弟・日々人は月面探査を続け、ついにトラブルに遭遇する。

やっとストーリーが動き出してきた印象の巻。

小山 宙哉: 宇宙兄弟 8 (モーニングKC)

小山 宙哉: 宇宙兄弟 8 (モーニングKC)

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January 05, 2010

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.13

公立高校の新設野球部の話。

西浦高校の一年生野球部の面々は夏の甲子園を目指す全国高等学校野球選手権埼玉大会を勝ち進んでいる。
5回戦の相手は西浦高校を徹底的に研究し、投手のコントロールが抜群に良いことを逆手に取り捕手の配球を読んで得点を重ねる。

配球が読まれていることを察した捕手は、裏をかくこと、投手に首を振らせることで相手を押さえる。
攻撃陣も相手リリーフ投手を打ち込み、1点差に追い上げる。

しかし、相手のスクイズでのクロスプレーで捕手は膝を捻挫し退く。
急造バッテリーは慣れないリードで追加点を許し、3点差を付けられ8回裏を迎えて、以下次巻。

相変わらず奥付によると連載時の掲載は2007年となっているのだが、何かの間違いなのか、すごく修整を加えているのか、気になって仕方がない。

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.13 (アフタヌーンKC)

ひぐち アサ: おおきく振りかぶって Vol.13 (アフタヌーンKC)

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