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March 31, 2010

西 炯子: 娚の一生 3

30代独身女性とかなり年上の男性が同居する話の最終巻。

大手企業で働き、長期休暇を取るために祖母の家に来ていた主人公は、祖母の死に目に会い、かなりの田舎である祖母の家で在宅勤務のまま生活し始める。そこへ祖母の知り合いという哲学科の大学教師がやってきて離れに住み始める。

これまでゆっくりと、時に大胆に距離を縮めてきた二人だったが、この巻では昔の男が出てきたり、地元有力者とのトラブルから誘拐騒ぎがあったり、果ては大地震まで起きる。

もう最終巻と思ってやりたい放題な印象も受けるハリウッド的スペクタクルな展開。
映像化でも狙っているんだろうかと穿った見方もできるけれど、絵の雰囲気は悪くないのでそのまま単純に楽しむのが良いのかと。

西 炯子: 娚の一生 3 (フラワーコミックス)

西 炯子: 娚の一生 3 (フラワーコミックス)

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March 30, 2010

夢枕 獏: 獅子の門 人狼編

格闘技に身を投じる男たちを描いた作品の第7弾。

しばらく間があいたので、誰がどんな関係だかすっかり忘れてしまっているのだが、読んでみるとあまり違和感がない。

この巻ではNKトーナメントを終え、武林館が開催する総合格闘技ルールのトーナメントを前に、出場を巡ってのそれぞれの思惑や争いが描かれる。

あとがきによると次巻で完結だそうだが、本当だろうか。
トーナメントはまだ始まっていないのだが。

夢枕 獏: 獅子の門 人狼編 (カッパ・ノベルス)

夢枕 獏: 獅子の門 人狼編 (カッパ・ノベルス)

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March 29, 2010

夢枕 獏: 東天の獅子 第4巻 天の巻・嘉納流柔術

明治初期、嘉納治五郎が講道館柔道を興していく様を描いた作品。

この巻では武田惣角の琉球でのテイーと呼ばれる琉球空手の長い話から始まり、西郷(保科)四郎を中心として、警視庁武術試合の様子が描かれる。
武術試合を通して、ほぼ組織として確立した講道館にあって、嘉納治五郎はさほど描かれておらず、西郷四郎を通して存在が感じられる程度となっている。

ラストに西郷四郎が若き日の前田光世と出会う場面が描かれている。

ここでようやく著者の長いあとがきで、この話の構想が前田光世を描くつもりが講道館創設までになってしまったことなどが語られている。

明治初期にあって、柔術が柔道となっていく様はとても面白く、興味深かった。
果たしてこの続きがいつどのような形で出てくるのか楽しみであるのと同時に、いつまで待たされるのか心配でもある。

夢枕 獏: 東天の獅子 第4巻 天の巻・嘉納流柔術

夢枕 獏: 東天の獅子 第4巻 天の巻・嘉納流柔術

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March 28, 2010

草場 道輝: LOST MAN 7

記憶を失ったもののサッカーだけはできる男とそのマネージメントを勤める男のコンビが世界中を回る話。

マンチェスターユニオンのトライアウトを受けたマツモトはアマチュア登録の形で入団を認められる。
不動の司令塔と呼ばれるシンプソンのレベルアップのために当て馬として考えられたマツモトだったが、シーズン開幕のチャリティマッチで後半途中から出場、その実力を認めさせる。

サッカーシーンの合間に、マツモトの謎と絡む形でイングランドサッカーリーグの覇権を争う話などが挿入されている。
このバランスの良さが気持ちよい。

草場 道輝: LOST MAN 7 (ビッグ コミックス)

草場 道輝: LOST MAN 7 (ビッグ コミックス)

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March 27, 2010

山本 英夫: ホムンクルス 12

頭蓋骨に穴を開けるトレパネーションという手術によって、人間の本質が映像として見えるようになった男の話。

穴をふさいだことで幻覚が見えなくなった男は再々手術を求めるが、断られ、ついに自分で新たな穴を開けることを決意する。そして目の前に現れる謎の女。

どうにも痛々しくて読後感も悪いのに、惰性で買ってしまう。そろそろカタをつけて欲しい。

山本 英夫: ホムンクルス 12 (ビッグ コミックス)

山本 英夫: ホムンクルス 12 (ビッグ コミックス)

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March 26, 2010

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-1/2

地球から遠く離れた惑星を舞台に繰り広げられるガンアクション活劇の新装版。今回発行されたのはヤングキングアワーズに移ってからの最初の2巻。

前の巻から2年経っているという設定で、隠遁生活していたヴァッシュがウルフウッドに見つかり再び立ち上がるところから始まり、迫り来るガンホーガンズと戦っていく。

戦いのさまや、隠されていた設定が次々と現れるので面白い。
単行本ではまだるっこしい印象もあったが、このくらいまとめられるとテンポの良さも感じられる。

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-1 (ヤングキングコミックスNEO)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-1 (ヤングキングコミックスNEO)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-2 (ヤングキングコミックスNEO)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-2 (ヤングキングコミックスNEO)

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March 25, 2010

田島 昭宇: 多重人格探偵サイコ (14)

猟奇殺人と多重人格、プロファイルなどをテーマにしたサスペンス。大塚英志原作、田島昭宇画の14巻。

すでに当初の刑事モノからは大きく離れ、巨大な陰謀モノになっているが、この巻では病院を舞台にした大殺戮劇から始まり、伊園磨知改め伊園若女の正体について新事実が次々と明かされる。

いまさらそこをひっくり返すのか、という感じはしないでもないが、面白いことは確か。

発刊が間遠いので話を振り返るのに2巻くらい前から読み返してしまう。

田島 昭宇: 多重人格探偵サイコ (14) (カドカワコミックスAエース)

田島 昭宇: 多重人格探偵サイコ (14) (カドカワコミックスAエース)

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March 24, 2010

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 1巻

悪霊を退治する男と女刑事の話。

連続殺人事件を追う女刑事は、その事件が悪霊に取り憑かれた人間が起こしたものであることと、そうした悪霊を退治し続けている男を知る。

霊を見ることができる女刑事は、男とコンビを組んで事件を解決し始めるが、悪霊を退治したあとに女を抱かなければならないという男に惹かれながらも拒まれ続ける。

事件と解決だけにしておけばよいのに、積極的だけれど未経験の女と拒む男という関係がメインになってしまっているところがまだるっこしい。

本格ハードボイルドとバイオレンスを目指してセックスシーンも少なくないが、胸の大きい女性を描いておけば良いというものではない。

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 1巻 (ヤングキングコミックス)

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 1巻 (ヤングキングコミックス)

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March 13, 2010

J's GOAL J2ライター班: J2白書―51節の熱き戦い

サッカー情報サイトJ's GOALのJ2担当ライターたちが2009年シーズンのJ2の戦いの中で書き綴った「J2日記」をまとめた本。

全51節というJ1より多い試合数の中で手に汗握る昇格争いはもちろん、チームマスコットやスタジアムの売店情報など多少ゆるめの情報までフォローされていて、行ったら楽しそうだな、という感覚がとても伝わってくる。

地域密着を掲げてスタートしたJリーグだが、人気がある程度上がり、浦和レッズのような成功例も出てくると、マスコミの書き方もプロ野球と同じようなビッグクラブという視点ばかりになってきているし、もしかするとサポーターの中にもそうした大きなクラブ組織が当たり前と思っている人も多くなっているかもしれない。

この本で描かれているJ2リーグは下部リーグゆえに金銭的な余裕もないクラブ組織が当たり前で、だからこそ手作り感に溢れるエピソードも多く収録されている。
そこには、本当の地域密着が感じられる。

J1のチームのニュースだけでは、もしかすると忘れかけているかもしれないと思ってしまう地域密着の精神がこれだけ浸透し、また地元チームを応援することの楽しさを知った人たちが増え続けているならば、Jリーグは多少の浮き沈みはあっても大丈夫ではないか。

そんなことを改めて気付かせてくれる本。

J's GOAL J2ライター班: J2白書―51節の熱き戦い

J's GOAL J2ライター班: J2白書―51節の熱き戦い

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March 12, 2010

神崎 将臣: XENON-199X・R 6

体をサイボーグにされた少年が巨大軍事組織に立ち向かっていく話。

大きな戦いが終わり、一段落した感のあるところで、ストーリーの鍵となる相手の正体の一端が明らかになる。
このところ敵の性能がうなぎ登りだったが、その正体もさすがに荒唐無稽な感じ。

インフレ気味のスケールは、新たに始まった戦いでも続き、水爆が爆発するところまで行き着き次巻へ。

神崎 将臣: XENON-199X・R 6 (リュウコミックス)

神崎 将臣: XENON-199X・R 6 (リュウコミックス)

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March 11, 2010

西 炯子: ひらひらひゅ~ん (3)

弱小の高校弓道部を舞台にした作品。

当初はオムニバス形式の作品だったが、この巻では長めのエピソードが描かれている。
万年下位で楽しくやることがメインだった弓道部の面々が、勝ちたいと思ったことから巻き起こる夏休み合宿のトラブル。
勝ちたいという気持ちが前面に出てくるが、それがマイナスに作用する弓道という競技のバランスが絶妙。

巻末に収録されている番外編の「女の子」という作品もありきたりだが良い感じ。

西 炯子: ひらひらひゅ~ん (3) (WINGS COMICS)

西 炯子: ひらひらひゅ~ん (3) (WINGS COMICS)

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March 10, 2010

なるしま ゆり: 非怪奇前線

学生結婚と離婚を経験した男と学生時代の友人の奇妙な関係を描いた短編の連作集。

ホラー風味はあるけれど、著者独特の見えるか見えないかよく分からない存在を少々くだけた感じで描いている。
それがまた怖さにもつながっているともいえるが、目を背けたくなるようなものではない。

表題作の他には古い単行本未収録の短編を収録している。

なるしま ゆり: 非怪奇前線 (WINGS COMICS)

なるしま ゆり: 非怪奇前線 (WINGS COMICS)

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March 09, 2010

新井英樹: SCATTER あなたがここにいてほしい 1巻

謎のレイプ事件とシングルマザーのマンガ編集者などの話。

「ザ・ワールド・イズ・マイン」を凌ぐ、という帯の惹句に騙されて購入。
確かに同じような性的な描写は多いものの、まだ誰がメインで何が起ころうとしているのかすらよく分からない状態。

あと何巻かしないと評価もできないのではないか。

新井英樹: SCATTER あなたがここにいてほしい 1巻 (BEAM COMIX)

新井英樹: SCATTER あなたがここにいてほしい 1巻 (BEAM COMIX)

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March 08, 2010

桑田 乃梨子: 真夜中猫王子

片想い中の女子高生と呪いによりぬいぐるみの形でやってきた異世界の王国の王子の話の文庫版。

あらすじだけでは立派なファンタジーものだが、そこはこの著者の手に掛かると肩の力の抜けたギャグ混じりのほのぼのマンガに仕上がっている。

タイトル作品以外にもファンタジー色の4編の短編も収められており、持ち味は共通ながらバラエティーに富んだ作品たちを楽しむことができる。

桑田 乃梨子: 真夜中猫王子 (白泉社文庫 く 3-11)

桑田 乃梨子: 真夜中猫王子 (白泉社文庫 く 3-11)

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March 07, 2010

戸田 誠二: 美咲ヶ丘ite 2

美咲ヶ丘という架空の街を舞台に、そこに生きる人々の姿をあからさまに描いた短編集。

それぞれのエピソードは、日常生活の中で何か心にひっかかりがある人たちをメインにして、そこで起きるトラブルなども含め、生き様と呼べるようなものを描き出している。

初めて恋人ができた男子大学生、隠れ家として部屋を借りたパートの主婦、肩を壊した野球部OBなどなど。

ものづくりの現場事情を描いている「ブランド」がお気に入り。

戸田 誠二: 美咲ヶ丘ite 2 (IKKI COMIX)

戸田 誠二: 美咲ヶ丘ite 2 (IKKI COMIX)

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March 06, 2010

戸田 誠二: スキエンティア

スキエンティア・タワーと呼ばれる高層タワーがそびえるちょっと未来の街を舞台にした短編集。

それぞれのエピソードが禁断の科学と呼ばれるような機械や薬を使った人たちの姿を苦しみや新たな希望を描く。

著者の持ち味が存分に出ている印象の本。
最後の「覚醒機」がお気に入り。

戸田 誠二: スキエンティア (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

戸田 誠二: スキエンティア (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

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March 05, 2010

谷口 ジロー: 神の犬

東側の某国により生体改造された軍事戦闘犬・ブランカの子どもに当たる2頭を巡る話。

「ブランカ」の続編に当たる話だが、こちらを先に読んでしまった。
とはいえ、特に違和感はなく、こちらだけ読んでも問題はない。

某国の軍に捕らえられ軍事戦闘犬としての訓練を受けるタイガと、猟師の元で傷を癒したナギは、お互いに相手の存在を感じ取って荒野を走り続ける。

そこそこ面白かったが、「ブランカ」の続編と考えれば同じような構成で2頭にするだけというのはいまひとつかも。
また、ラストは盛り上がるだけ盛り上がったあとだけにうやむや感が残る。

谷口 ジロー: 神の犬 (ビッグコミックススペシャル)

谷口 ジロー: 神の犬 (ビッグコミックススペシャル)

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March 04, 2010

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 17

野球マンガ「巨人の星」を現代風にリメイクした作品。

夏の甲子園・神奈川地区予選3回戦を突破した花形率いる紅洋高校の4回戦の模様が描かれる。

軟投系でクセ球の相手投手を打ちあぐねる花形だったが、左打席に入りクセ球を攻略。
紅洋高校はベスト16に駒を進め、花形は一躍注目を集める。

終盤に決勝までの強豪校を紹介するかのように登場させて次巻。

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 17 (少年マガジンコミックス)

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形 17 (少年マガジンコミックス)

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March 03, 2010

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 14

プロ棋士への夢を絶たれ、賭け将棋で生きる"真剣師"として生きていこうとする青年の話。

鬼将会と呼ばれる地下組織の地下道場に放り込まれた主人公は新たなステージに上がりチームを組んで新たな戦いに挑む。

という流れのはずなのだが、この巻では主人公の対局はまったくなし。存在感すらほとんどない。

対局の主役は天才少女棋士のなれの果て、チッチこと千鳥チコ。
後半は「将棋ボクシング」というネタで昔話など。

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 14 (ヤングジャンプコミックス)

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