« April 2010 | Main | June 2010 »

May 31, 2010

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 15

プロ棋士への夢を絶たれ、賭け将棋で生きる"真剣師"として生きていこうとする青年の話。

鬼将会と呼ばれる地下組織の地下道場に放り込まれた主人公は新たなステージに上がりチームを組んで新たな戦いに挑む。

という流れのはずなのだが、前巻から主人公の対局はまったくなし。存在感すらほとんどない。

この巻ではアキバの受け師こと、そよがひたすら勝ち続け、追い求めてきた相手とついに邂逅するところで次巻。

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)

柴田 ヨクサル: ハチワンダイバー 15 (ヤングジャンプコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 30, 2010

ツジトモ: GIANT KILLING(15)

国内プロサッカーリーグの元スター選手が監督となって弱小クラブに戻ってくる話。

前巻から10年前の達海猛がプレーヤーだった時代のエピソードが描かれている。
東京ヴィクトリーとのダービーマッチで若き日本代表の達海猛は日本代表のエース・成田との対決が注目され、そこで結果を出す。
負傷のため日本代表招集は辞退したものの、達海の注目度は上がり、CMも作られ、海外からのオファーの噂も出始めていく。

これまで小出しにされてきたエピソードがきちんとつながっていくような感じで小気味良い。
また、サブも含めたキャラクターたちの10年前の姿が所々に出てくるのも嫌味がなく楽しい。

各話の間にあるひとコマもますます面白い。

ツジトモ: GIANT KILLING(15) (モーニングKC)

ツジトモ: GIANT KILLING(15) (モーニングKC)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 24, 2010

夢枕獏: 月神祭

古代インドを舞台に若き王とその従者がこの世ならぬものと戦う話。1980年代に発表され刊行された作品の復刻版。初見。

カバーの折り返しに九十九乱蔵の原型とあるのが納得できる内容。

短編から中編と言える長さの複数のエピソードからなるのも闇狩り師っぽい。

夢枕獏: 月神祭 (トクマ・ノベルズ)

夢枕獏: 月神祭 (トクマ・ノベルズ)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 23, 2010

曽田 正人: capeta(22)

4輪レーサーを目指す少年の話。

F3レースの第7戦、ウェットコンディションの中で予選2位となりフロントローに入ったカペタはレース前にチーム監督から、資金難とチーム移籍について聞かされる。
その上で優勝を求められたカペタは、予選1位のライバル、金田と激しいデットヒートを繰り広げる。

その戦いの模様は、スポンサー難からシーズン途中での撤退を余儀なくされていたチームの関係者を動かし始める。

久しぶりに、若い才能に動かされる大人たちを描いた巻。
主人公が頑張る話より、こうした話の方に感動してしまうのは自分が年を取ったからか。

曽田 正人: capeta(22) (講談社コミックスデラックス)

曽田 正人: capeta(22) (講談社コミックスデラックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 22, 2010

藤原 カムイ: 犬狼伝説

戦後の混乱から抜け出しつつある中で増大する社会不安に対処するために首都圏治安警察機構という強力な武装組織が設立された架空の日本を舞台にした押井守原作、藤原カムイ作画作品の復刻版。初見。

20年前の作品だが、B5版という版型で鮮やかに蘇っている(らしい)。

エピソードごとにいくつかの視点を変え、大筋で緊迫していく状況を描き出す手法は、押井守の得意技という感じ。
若干趣は異なるが、機動警察パトレイバーの劇場版には同様の雰囲気が感じられたことを思い出させる。

藤原カムイの絵柄は今となっては時代を感じさせ、大友克洋の影響が強く出ているような印象を受ける。

なんにせよ、あまり見かけなくなったジャンルで、その後の様々な作品に影響を与えたと思える作品は貴重と言える。

藤原 カムイ: 犬狼伝説 上 (歴史群像コミックス)

藤原 カムイ: 犬狼伝説 上 (歴史群像コミックス)

藤原 カムイ: 犬狼伝説 下 (歴史群像コミックス)

藤原 カムイ: 犬狼伝説 下 (歴史群像コミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 21, 2010

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 3/4

宇宙のテロリストを追ってきた捜査官バーディーが地球の少年と一心同体になって敵を追っていく話。

新シリーズになって、絡んでいる要素が増え、本格的なSFアクションサスペンスになっている。

1巻だけではあらすじを追いにくくなっており、いつかまとめて読んだ方が良さそうな状況になってきた。

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー EVOLUTION 3 (ビッグコミックス)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディー EVOLUTION 3 (ビッグコミックス)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 4 (ビッグコミックス)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 4 (ビッグコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 20, 2010

夢枕 獏: 闇狩り師キマイラ天龍変 2

夢枕獏の『キマイラ』シリーズと『闇狩り師』シリーズをベースにした伊藤勢によるオリジナルコミック。2巻にして完結編。

主人公は『闇狩り師』の九十九乱蔵。台湾で遭遇した奇怪な存在がキマイラと呼ばれるものであると知った乱蔵は、キマイラにより蹂躙された山奥の村で冷たい仕打ちを受けながらも道教の寺で対決する。

『キマイラ』ファンにはお馴染みの第八のチャクラの話が登場し、乱蔵はそのチャクラを回すことでその深淵を垣間見る。
第八のチャクラを回すにしては、簡単に回すものだな、という印象ではあるが、その描写は納得せざるを得ない。

『キマイラ』本編への受け渡し具合も見事で、巫炎や斑孟の登場も違和感はない。

ラストには、エピローグのように本編のイメージ画が挿入されているが、このクオリティなら本編のコミカライズも任せたい気になってくる。

夢枕 獏: 闇狩り師キマイラ天龍変 2 (リュウコミックス)

夢枕 獏: 闇狩り師キマイラ天龍変 2 (リュウコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 19, 2010

ひらりん: 多重人格探偵サイチョコ (4)

多重人格探偵サイコのパロディ4コマ集。

もはや、ネタ元の記述がない作品がほとんど。
サイコのキャラクターが独自の味付けをされてオリジナルのストーリーを2等身キャラで展開している。
お笑いタレントネタで引っ張るこのオリジナルストーリーが面白いかといえば、疑問。

このパロディはこの巻で完結らしいが、良いタイミングではないか。

ひらりん: 多重人格探偵サイチョコ (4) (カドカワコミックスAエース)

ひらりん: 多重人格探偵サイチョコ (4) (カドカワコミックスAエース)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 18, 2010

なごみーず150回記念コンサート アコースティックナイト in Tokyo

元かぐや姫の伊勢正三、元ガロの大野真澄、そして太田裕美の3人によるユニット、なごみーずによるライブ150回目を記念したコンサート。

初見だが、聞いたことのある曲も多く、違和感なく楽しめた。
太田裕美は年を重ねたことを感じさせない歌声を聞かせ、大野真澄はMCのしゃがれ声からは想像できないような声量のあるパワフルな歌声を聞かせた。
一方で、伊勢正三はMCより歌のほうが声量がなく、高音もほとんど出ないため、ささやくような歌はともかく、盛り上がり系は厳しかった。

改めて昔の曲は歌詞の世界がよく伝わってくると感じた。また、「なごり雪」「学生街の喫茶店」「22才の別れ」など別れの歌が多いことも。
最近作った曲も披露したが、やはり幸せとか恋愛とか人生とか難しく考えてしまうのか、抽象的な印象。

太田裕美の披露した「さらばシベリア鉄道」「九月の雨」「木綿のハンカチーフ」を通して、松本隆の才能を再認識した。

~5月15日・東京国際フォーラムにて~

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 13, 2010

曽田 正人: MOON 5

天才バレエダンサーを描いた作品。同じ作者の「昴」の続編となる新作。

ヴァルナ国際バレエコンクールの本番直前にパートナーのニコが昔の恋人を忘れていないことにショックを受けたスバルは、その感情のままに舞台に立つ。
「白鳥の湖」のオディールを感情のままに演じたスバルは、その迫力ある新しい解釈を伝える演技で見ているものを圧倒する。

プロとして「求められる」演技ができなかったとくやしがるスバルは、中国雑伎団出身のシュー・ミンミンの演技を目の当たりにする。

久々に迫力ある演技のシーンが爽快な巻。

曽田 正人: MOON 5 (ビッグコミックス)

曽田 正人: MOON 5 (ビッグコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 12, 2010

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形(18)

野球マンガ「巨人の星」を現代風にリメイクした作品。

夏の甲子園・神奈川地区予選5回戦はさっと流し、準々決勝の模様をメインに描かれている。

相手のエースはナックルボーラーで、紅洋打線はナックルを打ちあぐね、頼みの花形は敬遠策で打たせてもらえない。
そして、1点リードされた9回裏、花形はまたしても敬遠され、あとの打線に運命を託す。

予定調和といえばそれまでだけれど、まぁ良く出来てはいる。

次の相手の煽りがあって、次巻。

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形(18) (講談社コミックス)

村上 よしゆき: 新約「巨人の星」花形(18) (講談社コミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 11, 2010

刻夜 セイゴ: 低俗霊MONOPHOBIA (2)

ひとつの肉体に生まれた双子の兄妹が悪霊を退治していく話。奥瀬サキ原作。

意外と早く出てきた二巻目は前巻からの戦いの続きが前半。
犬が出てきて閑話休題かと思いきや、意外に話が展開していくのが後半。

新しいエピソードはまだちょっと分かりにくい。

刻夜 セイゴ: 低俗霊MONOPHOBIA (2) (角川コミックス・エース 273-2)

刻夜 セイゴ: 低俗霊MONOPHOBIA (2) (角川コミックス・エース 273-2)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 10, 2010

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 8

若い研修医の悩みと活躍を描いた作品の掲載雑誌移籍に伴う新シリーズ第八弾。

引き続き、移植医療についてがテーマ。主人公は腎臓を病む先輩看護師・赤城への臓器提供を申し出、倫理委員会でもめた挙句に手術は実施される。

ようやく進展が見られたけれど、主人公はほとんど何もしていない。

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 8 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

佐藤 秀峰: 新ブラックジャックによろしく 8 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 09, 2010

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-3/4

地球から遠く離れた惑星を舞台に繰り広げられるガンアクション活劇の新装版。今回発行されたのはヤングキングアワーズに移ってからの3巻と4巻。

3巻は前の巻からの戦いの途中から始まり、新たにロストナンバーズが登場し決着は先送りに。新たな敵も登場し、髪の黒色化の意味も判明し、次巻へ。

4巻は大墜落前の宇宙船団でのエピソードから、ナイブズが人類に憎しみを抱くまでを描き、ヴァッシュはナイブズとの決戦に挑む。
ここでラストかと思いきや、またしても決着は先送りとなり、ナイブズは方舟と呼ばれる船を駆り、惑星全土に散らばるプラントを融合していく。
プラントを失った人類は滅びの道を歩み始めて7ヶ月が過ぎ、人類の存亡を賭けた反攻に合わせてウルフウッドはヴァッシュとともに方舟から脱出する。

なるほど、この辺で一旦終わりそうになったところからまた長くなっていったのだな、とよく思い出せる巻。

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-3 (コミック)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-3 (コミック)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-4 (コミック)

内藤 泰弘: トライガンマキシマム N-4 (コミック)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 08, 2010

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入りカプセル篇

ブラックな味わいを特徴とする作品を揃えた短編集。

ちょっと毛色がことなる「プロジェクトT」がお気に入り。

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入りカプセル篇 (リュウコミックス)

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入りカプセル篇 (リュウコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 07, 2010

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入り錠剤篇

エッセイコミック「重箱の隅」を含めた短編集。

ゲーム、アニメ、テレビと、作り手の構造的な問題やそれに甘んじている消費者についてはっきりと述べている「重箱の隅」は、雑誌掲載時の1993~1995年であればともかく、インターネットなどにも様々な情報が流れている現在からすると、何をいまさらという感がなきにしもあらず。
ただ、そこはネットのない(正しくはあったけれど今ほど普及していない)時代の言説として評価すべきものだろう。
その意味では、この程度で物議を醸すような時代だったのだな、と思ったりもする。

その他の短編では「橋の下の超人」がよく出来ている。

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入り錠剤篇 (リュウコミックス)

あさり よしとお: あさりよしとお短篇集 毒入り錠剤篇 (リュウコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 06, 2010

あさり よしとお: アステロイド・マイナーズ 1

宇宙に進出している近未来の人類の姿をきちんとした理論とともに描いた作品。

単純な宇宙を舞台にしたSFではなく、科学考証を加えたことでギャグの要素も交えたユニークなものになっている。

小惑星開発の単身赴任、新米パイロット、小惑星の外を知らない少年たち、と時代は前後しながら短めのエピソードを集めた短編シリーズものといった形態になっている。

低軌道ステーションへドッキングするときの操縦方法などは興味深かった。

あさり よしとお: アステロイド・マイナーズ 1 (リュウコミックス)

あさり よしとお: アステロイド・マイナーズ 1 (リュウコミックス)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 05, 2010

ツジトモ: GIANT KILLING(14)

国内プロサッカーリーグの元スター選手が監督となって弱小クラブに戻ってくる話。

前巻の後半を占めていたオールスターゲームの模様はあっさりと流し、前半はクラブ選手の移籍騒動を通してプロフットボール選手とクラブとの関係について、後半はクラブのあり方を導入にして達海監督が現役だった10年前のエピソードが始まる。

こうした多少なりとも続いた作品で第一話より以前のエピソードを描くのは珍しくないが、新しい展開に移る前の時間稼ぎに見られるケースもよくある。
その点、今のクラブの問題点や監督の謎めいた部分の核がそこにあるかのようなつなげ方は及第点。

あとは期待に応えられる内容であることを願うばかり。

ツジトモ: GIANT KILLING(14) (モーニング KC)

ツジトモ: GIANT KILLING(14) (モーニング KC)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 04, 2010

近藤 史恵: エデン

フランスの自転車ロードレースチームに所属する日本人選手がツール・ド・フランスに挑む話。

同じ著者の「サクリファイス」の続編ということで読んでみた。

続編と言っても、主人公が同じだけでストーリーは新規だし、他の登場人物は重なっていない(たぶん)。
「サクリファイス」は自転車小説の形を借りたミステリーで、無理やり推理ごっこをしていた印象があり、この作品も帯に「惨劇が」と煽り文句があるので心配していたが、杞憂に終わった。

正しくスポーツ小説になっており、自転車ロードレースの特徴で有るチームプレー、唯一の日本人としてのメタリティや他の国から来ているチームメイトとの関係性などをツール・ド・フランスという最もランクが高く注目を集める大きなレースを舞台にしてきちんと描いている。

前提となる自転車ロードレースのチームプレーについての説明が若干少なく感じるので、前作を読んでいなかったり、自転車ロードレースに興味のない向きには分かりづらいかもしれない。

いずれにせよ、前作のミステリー小説というカテゴリに無理やり詰め込んだかのような妙な違和感は無くなっている。
ロマンス描写も少なく、主人公がちょっと活躍しすぎな印象はあるけれど、きちんとスポーツ小説として評価してあげたい作品。

近藤 史恵: エデン

近藤 史恵: エデン

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 02, 2010

村上春樹: 1Q84 BOOK 3

1984年の東京を舞台に30歳前後の男女二人が別々に遭遇した事件の話の続編。

幼い日の一瞬の交歓を心の拠り所として意識しながらも決して交わることのなかった天吾と青豆の二人の人生が重なり、月の二つ浮かぶ不思議な世界からの脱出を試みるまでが描かれる。

続編が決まったと聞き、もう青豆が登場しない続編なども想像したが、そうした奇をてらった展開は一切なく、その意味では至極まっとうな続編となっている。

前巻に続き、各章には天吾、青豆という名前でそれぞれの視点で物語が進んでいく形式だが、ここに前巻まで端役でしかなかった牛河の章が追加され、3つの視点で進む形になった。
牛河は依頼を受け青豆を探しており、その一環として天吾に目を付けることで、これまで語られていなかった二人の過去や家族構成なども明らかにする狂言回しの役割を担っている。

その意味でも、前巻までに読者が抱いた二人の主人公に関する謎や疑問に対して著者なりの回答を提供するサービス精神に富んだものとなっている。

個人的には、村上春樹の作品はそれほど謎や疑問が分かりやすく解決することはなく、それをあれこれ想像させるところに魅力があるのだと思っているので、前巻までで完結とされても一向に違和感はなかった。
逆にこの巻を読み、様々な謎や期待が解決していく様にカタルシスを感じることは否定はしないが、あまりに主人公二人だけのストーリーになってしまっており、その他の登場人物たちの軽んじられ方など期待はずれな部分もあり、蛇足な印象も残る。

また、中盤に人の死について丹念に描かれるシーンがあるが、ここでは読みながら、人の死とは何か、死んだらどうなるのか、そう考えている意識はどこへ行くのか、思春期の頃から時折訪れるそうした恐れに似た思いにとらわれてなかなか読み進めることができなかった。

村上春樹: 1Q84 BOOK 3

村上春樹: 1Q84 BOOK 3

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 01, 2010

ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-

前作で地球の危機を救ったゼブラーマンが15年後の世界で記憶を失った状態で目覚め、ゼブラシティと呼ばれるようになっていた東京を支配する恐怖政治と戦う話。宮藤官九郎脚本・三池崇史監督作品。

前半はゼブラシティの象徴となっているゼブラクィーン(仲里依紗)のプロモーションムービー状態。激しい音楽と映像とともに短いエピソードを重ねて舞台設定を説明している。

主人公・市川新市(哀川翔)がほぼ記憶を取り戻した後半から話は動き始め、敵対関係がはっきりしてくるとともに、前作の敵であるエイリアンも絡んでくる。

戦いの勝負といったものは容易に想像出来るだけに、そこにいたるまでの意外性というか小ネタというか、真剣に笑わせようとしているところが作品の肝と言えるだろう。

前作はまったくの素人の一般中年男性がヒーローになるという、文字にすると古臭くてどうにもならない設定を、チープな雰囲気のまま本気で作品にしてみたという清々しさのようなものがあったが、今回の作品には設定が15年後になっているため、そうした点に魅力を感じている人は期待しない方が良い。

また、基本的に前作の設定などは引き継いではいないが、登場人物など重なっているところは前作が好きだった人には楽しめるかもしれない。

~4月21日・よみうりホールでの試写会にて~

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« April 2010 | Main | June 2010 »