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February 25, 2011

西荻の会「ロング・ロスト・フレンド」

暴力団組長が作った極道専門の老人ホームを舞台に巻き起こるトラブルを描いた作品。

暴力団組長の松山正次郎(伊東四朗)が作った老人ホームは、スタッフチーフの藍子(あめくみちこ)、スタッフの春(岩佐真悠子)はカタギだが、スタッフには三下の串本(窪塚俊介)、入居者には元組員の宇田(市川勇)、元警官の佐々木(角野卓造)のいる極道専門の老人ホームだった。

そこへ佐々木の紹介で黒崎(佐藤B作)が入居希望でやってくる。黒崎と因縁浅からぬ松山は入居を渋るが、脳梗塞を患い昔の記憶が欠けているという黒崎は性格も人柄も変わっており嫌々入居を認める。

松山は想いを寄せる藍子に聞かせる形で35年前の出来事を挟みつつ、ストーリーは展開していく。
松山と藍子のやり取りに松山の本妻・多恵(松金よね子)が絡み、組同士の抗争、老人ホームの資金難という困難に悩む本筋に、松山の正体や黒崎の記憶などのスパイスがうまく散りばめられていく。

舞台は老人ホームのスタッフルームのみで、35年前の回想シーンはライティングと多少の飾りでスタッフルームの一部を組事務所に見せており、場面転換はシンプルかつスムーズで分かりやすい。

ストーリーの謎解きに当たる部分は最初から丸分かりのもあるし、驚かされたものもあり。
もちろん、全編に渡って笑いどころは尽きないが、ラスト近くの松金よね子のセリフにはホロリとさせられたりもする。

総じて平均年齢の高い役者陣で安定感はあるが、若手もまぁまぁ。
窪塚俊介もよかったが、手足が長すぎるモデル体型でチンピラに見えにくいのは残念といえば残念。

~2011.2.22 下北沢本多劇場にて~

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February 19, 2011

岩本 義弘: ジャイアントキリングを起こす19の方法

コミック「ジャイアント・キリング」に登場する架空のサッカークラブETU(イーストユナイテッドトーキョー)が実在する想定で構成されたサッカー関連書籍。

コミックで描かれる試合やチームをベースに、実際のサッカーライターやクラブ経営者たちが試合のレポート記事、監督論、戦術論、日本サッカーの育成の問題点、サッカーライターの実情、クラブ経営の実情などを書いている。

それぞれに奇を衒った内容ではなく、納得できるものになっているが、コミックも読んでいるだけにベースがスンナリ入ってくる分、分かりやすい。

一応、単行本で17巻までがベースになっているようなので、興味ある方はお早めに。

岩本 義弘: ジャイアントキリングを起こす19の方法

岩本 義弘: ジャイアントキリングを起こす19の方法

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February 18, 2011

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便スピンオフ 松岡國男妖怪退治(1)

明治末期を舞台に、小説家と官僚が怪事件に挑む話。大塚英志原作、山崎峰水作画。

官僚は後の柳田國男である松岡國男、小説家は後の田山花袋である田山録弥のコンビは探偵小説のネタ探しと称しては地方の不可思議な事件を取材に行き、不可思議な目に遭う。

のちの柳田國男のモチーフと呼ばれる妖怪譚や山人のエピソードなど不思議な物好きな性格が前面に押し出され、不思議雑誌などで紹介されるネタが散りばめられている辺りは確かに外していない。

黒鷺死体宅配便のスピンオフとタイトルにあるように、つなぐキャラクターとしてやいちが登場する。
また、大塚英志作品にはお馴染みの笹山も先祖として登場してくる。

その辺も外さない感じで面白く読める。

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便スピンオフ  松岡國男妖怪退治(1) (角川コミックス・エース 91-19)

山崎 峰水: 黒鷺死体宅配便スピンオフ 松岡國男妖怪退治(1) (角川コミックス・エース 91-19)

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February 17, 2011

みずき たつ: 復活の地③

小川一水のSF小説を原作とした、みずきたつの画によるコミカライズ作品。

人類が移住した惑星レンカのレンカ帝国を舞台に、帝都トレンカを襲った巨大地震からの復興を描く。

前巻までの主人公、セイオの影は薄く、復興の現場の様子と、セイオが連れてきた内親王スミルの御前会議の模様が描かれる。

新キャラクターとして生き延びた政治家としてサイテンが登場。いきなり表紙を飾っており、またもや印象が変わった。

みずき たつ: 復活の地③ (MFコミックス フラッパーシリーズ)

みずき たつ: 復活の地③ (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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February 16, 2011

志水 アキ: 狂骨の夢 1

京極夏彦原作、志水アキ作画による髑髏をめぐる話。

前半は海辺の家で女に聞いた話、後半は教会を舞台に懺悔しに来た女の話。

夢が絡んでいるため、どこまでが現実なのか分かりにくく、登場人物たちも話を聞いているだけでまだなにもしないに等しく、どこに焦点を定めて読めばいいのか迷う。

多分に原作に忠実なのだろうが、一気に読まないと分かりにくいということなのだろうか。

志水 アキ: 狂骨の夢 1 (怪COMIC)

志水 アキ: 狂骨の夢 1 (怪COMIC)

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February 15, 2011

なるしま ゆり: 鉄壱智 8巻

地域の神々と都との争いを描いた作品。

なんか話は大きく展開しているようなのだが、何が何だか誰が誰だか。

ものすごい現象も起きているのだろうけれど、伝わりづらい絵なのでなんとも。

なるしま ゆり: 鉄壱智  8巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

なるしま ゆり: 鉄壱智 8巻 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

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February 14, 2011

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 6

宇宙のテロリストを追ってきた捜査官バーディーが地球の少年と一心同体になって敵を追っていく話。

この巻では、ひとつの事件が収まり、それぞれの登場人物たちが真相に迫ろうと情報を交換しあう。
それにより、バーディーが追うクリステラ・レビの本当の狙いが垣間見えてくる。

アクションはないけれど、ストーリーを把握する上で重要な巻。
その割には頭の中でなかなか整理が出来ていない。

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 6 (ビッグコミックス)

ゆうき まさみ: 鉄腕バーディーEVOLUTION 6 (ビッグコミックス)

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February 13, 2011

かわぐち かいじ: バッテリー

甲子園を沸かせた超高校級バッテリーの話。

プロ入りに当たって投手の海部は弱小チームを選び、公式戦自責点0を宣言し、その通りのピッチングを続けていく。
一方、チャンピオンチームのドラフト4位となった捕手の武藤は、二軍スタートとなるが一軍に昇格後は定着していく。

その後、ふたりはオールスター、五輪大会と出場し、バッテリーを組み、海部は無失点記録を続けていく。

そして、ペナントレース終盤、優勝をかけた直接対決が始まる。

過去に荒唐無稽なものは数あれど、現代を舞台にした野球マンガとしては、自責点ゼロの投手はリアリティの範囲内で一番夢のある設定だろう。
それを魔球などといった妙な仕掛けもせず、真っ当に描いている点が面白い。

最後の一巻にも期待したい。

かわぐち かいじ: バッテリー 1 (小学館文庫 かC 14)

かわぐち かいじ: バッテリー 1 (小学館文庫 かC 14)

かわぐち かいじ: バッテリー 2 (小学館文庫 かC 15)

かわぐち かいじ: バッテリー 2 (小学館文庫 かC 15)

かわぐち かいじ: バッテリー 3 (小学館文庫 かC 16)

かわぐち かいじ: バッテリー 3 (小学館文庫 かC 16)

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February 12, 2011

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 3巻

悪霊を退治する男と霊を見ることのできる女刑事の話。

悪霊による怪事件を解決していく中で、能力者たちを束ねる組織の存在が浮かび上がる。
女刑事も天性の能力を組織の中で育てていくが、組織内勢力の存在に気づく。

やがて、組織内勢力は仲間であるはずの能力者を処刑し始め、全面的な対決に発展する。

話が大きく展開する分、細々とした事件の解決という要素は少なくなっている。

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 3巻 (ヤングキングコミックス)

神崎 将臣: 聖者は夜やってくる 3巻 (ヤングキングコミックス)

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February 11, 2011

佐藤 秀峰: 特攻の島 2

人間魚雷・回天と、それに乗る特攻隊員たちを描いた作品。

訓練を経て、この巻ではいよいよ出撃する隊員たちの姿を描いている。
出撃に選ばれなかった主人公を、先輩を見送るの姿を通して割と淡々と描いている。

最初の出撃の戦果を受けて、次回の出撃計画が立てられ、主人公も選ばれる。
その際、反発する隊員が描かれるが、最初の出撃の成果が誇大に評価されていること、実際の失敗の反省が見られないこと、という戦果を上げるために策に対する反発であるところが目新しいといえば新しいか。

出撃した主人公の艦隊が敵の攻撃を受けたところで以下次巻。

佐藤 秀峰: 特攻の島 2 (芳文社コミックス)

佐藤 秀峰: 特攻の島 2 (芳文社コミックス)

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February 10, 2011

踊る大捜査線 THE MOVIE 3 カエル急便おまとめパック

東京・お台場の湾岸署の引越しを狙った事件を描いた作品。初見。

前作からほぼリアルに時間が経過しており、青島刑事(織田裕二)も係長になり、引越しプロジェクトの本部長を担当している。
そんな中、目的不明の事件が立て続けに起こり、引越し中の湾岸署から拳銃が奪われる。
引越し作業員の中に犯人がいると見て捜査が開始されるが、ネットゲーム経由でたどり着いた犯人からは青島刑事が逮捕した過去の犯罪者の釈放を求める要求が出される。
犯人の目的はなんなのか、警察署を標的にした事件が繰り広げられる。

引越しのドタバタと事件がうまく組み合わされ、カオスな雰囲気のままテンポよくストーリーは進行する。
最初の映画版に登場していたが、さほど重要な役とは思えなかった小泉今日子演じるサイコキラーがカルト人気を誇っているという部分が今ひとつ伝わってこなかったことで、中盤からの展開に乗りきれなかった。

全体的にあまり難しく考えずに気楽に観ることができる作品。

ただ新署長のネタは割と序盤で分かってしまった。
また、いかりや長介が演じていた和久刑事が亡くなったことになっていて、追悼の意味がかなり強く出ていたことも印象的。

色々と特典ディスクの多いパッケージを購入したが、まだ全部は見切れていない。

: 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 カエル急便おまとめパック 【初回限定生産】 [Blu-ray]

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