森 恒二: デストロイアンドレボリューション 1
閉塞感に苛まれた少年たちが社会に対してテロを仕掛けていく話。
優れた頭脳を持て余している少年と、ひきこもりから抜けだしたばかりだが不思議な能力を持つ少年が、お互いが持つものに惹かれて、それらを利用してテロを計画する。
現実の社会に閉塞感がある以上、こうしたカタルシスを与えてくれる作品がこれまであまり無かった事のほうが不思議に感じる。
ただ、こうして読者の気持ちを煽る作品はその落とし所、すなわちラストの収め方が難しいのもまた確かだろう。
多分にピカレスクというジャンルでも語られるであろうこの作品のラストは観てみたいと思わせる。
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