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September 29, 2011

東京ヴォードヴィルショー『アパッチ砦の攻防』

引越し間もない夫婦と、その部屋で娘の婚約を祝いたいと考えた前の住人の話。三谷幸喜脚本。

鏑木(佐藤B作)は事業に失敗して億ションを手放すが、離婚して離れ離れになっていた娘(金澤貴子)の婚約を聞き、まだ億ションに住んでいる振りをするが、そこへ留守のはずの新しい住人(角野卓造)と妻(沖直未)が帰ってきてとっさにテレビ修理を請け負った電気屋の振りをする。
父親の態度に喜んだ娘は婚約者(大森ヒロシ)、婚約者の両親(市川勇、市瀬理都子)、別れた妻(あめくみちこ)を部屋に呼ぼうとする。
一方、新しい住人のもとにも、不動産屋(佐渡稔)や自治会に入れようとする隣の夫婦(たかはし等、フジワラマドカ)がやってきて、娘(山本ふじこ)も帰ってくる。
鏑木はそれらの訪問者たちに対して部屋の主人と電気屋を演じながら、何とか事態を収めようとする。

舞台は億ションのリビングのみで、三谷幸喜が得意とする典型的なシチュエーションコメディ。
次々と現れる登場人物たちに嘘をついたり、顔を隠したり、時には正体もばれながら、2つの顔を保とうとする鏑木の姿は確かに面白いが、どこまでも破綻させない脚本の出来に感嘆する。

また、新しい住人が帰ってくる僅かな間に何かをしようとするところが笑いのツボではあるのだが、どうにも登場人物の緊張感が伝わってきて素直に笑えないのは自分だけだろうか。

~2011.9.27 新宿 紀伊國屋ホールにて~

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