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April 17, 2013

村上 春樹: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

36歳のエンジニアが年上の恋人に促されて絶縁していた高校時代の親友たちに会いに行く話。

ストーリーとしては上の1文ですべてを言い尽くしているくらいのシンプルなもの。それ以上でもそれ以下でもない。
これまでの作品に比べれば、ポルノ成分もファンタジー成分も少なめで、文章も読みやすい。

個人的に気になっていたのは、携帯電話やインターネットが存在する世界を描くか否かだったが、結果として舞台は現代となっており、携帯電話もインターネットも存在する。
ただ、それらをもっぱら活用しているのは恋人であり、主人公は一般レベル。さらにそれらが存在しない(一般的になっていない)時代の昔話が多く語られる。

もしかすると続編を求める向きもあるかと思うが、逆に最後の1章はいらないように感じた。
続編ではなく同じレベルの読みやすい中編をもう少し短い間隔で書いてくれればと思うのは出版社の論理だろうか。

村上 春樹: 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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