東京ヴォードビルショー『黄昏れて、途方に暮れて』
恥辱に満ちた過去を持つ4人の男たちと母親を捜し求める男の話。
駅に降り立った男(佐藤B作)は、それぞれに過去を持つ男たち(市川勇、山口良一、あめくみちこ、たかはし等)と一緒に暮らす羽目になり、来る日も来る日も彼らの過去を演じ続けるようになる。
過去を演じている、と分かるまでは、舞台上の役柄と演じている役柄がいつ入れ替わって、また過去にまつわる本当の人々との関係が掴みかねる。
そこさえ、クリアできてしまえば、十分に楽しめるが、楽しむまもなく、作品の主題に入っていく。
すなわち、過去(トラウマと言い換えても良いかもしれない)を演じることによって、その過去と向き合おうとする彼らに対して、そのままではいけない、という指摘。
彼らには現実に待ち望む人々がいて、そこに帰って行くべきだというもの。
ただ、その指摘もユーモラスに描くことで、どちらが正しいともなく、結論は出ないで終わる。
その終わり方は、ちょっと梯子を外されたような印象も受けるが、これはこれで1つの終わらせ方であろうと感じられた。
公演は脚本家・松原敏春7周忌公演と言うことで、そのままトークショーへ。
故人を偲ぶということで、ユーモラスなエピソードでも涙を誘われるものがあった。
そしてまた、女優は話が下手であることを知った。
~2007.9.8 新宿 紀伊國屋サザンシアターにて~






























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